ワインレポート

【主催ワイン会レポート】2024年3月 「世界のワイン 〜濃い系赤ワイン編〜」 Day1

主催ワイン会 3月のテーマは、冬料理に合う「世界のワイン 〜濃い系赤ワイン編〜」ということで企画したワイン会です。世界から選りすぐりの赤ワインをラインナップしました。

世界のワインとしたのは、同じブドウ品種でも産地によって味わいが異なることを参加者の皆さんに感じてもらいたかったからです。

いつものことなんですが、主催ワイン会では自分がワインをサービスしてるので料理の写真を撮る暇がありません。。今回も料理の写真がありませんが、美味しい料理とペアリングを楽しみました。

それでは早速ご紹介していきます。

Day1_世界のワイン 〜濃い系赤ワイン編〜

【泡】仏 クレマン・ド・ブルゴーニュ

【ブルゴーニュ ブドウ品種:ピノノワール50%、シャルドネ30%、アリゴテ20%】

シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式でつくられるスパークリングワインですが、フランスではシャンパーニュ以外は「クレマン」と呼びます。クレマン・ド・ブルゴーニュはブルゴーニュでつくられるクレマンということです。瓶内熟成期間は18ヶ月とシャンパーニュと遜色ありません。

リンゴ、レモン、白い花の香り。フレッシュな印象。味わいは果実味に程よい酸でバランスがいいです。口あたりはクリーミーで心地よい。フレッシュな果実と花の可憐なイメージ。シャンパンとかわらない味わいでお安く買えます。

点数 4.0(5点満点)

【白】クラウディベイ ソーヴィニヨンブラン 2022

【ニュージーランド ブドウ品種:ソーヴィニョンブラン100%】

ハーブや柑橘系の爽やかな香りが特徴。ニュージーランドのソーヴィニョン・ブランは特にハーブや草の香りが強く、アロマティックです。ニュージランドを代表するブドウ品種といえばソーヴィニョン・ブラン。クラウディベイは大好きな生産者です。

ハーブ、草、グレープフルーツの爽やかな香りが広がります。香りをとった瞬間に爽やかな風がふくような心地よさ。キリッとした酸味、グレープフルーツやパッションフルーツの風味、ハーブの爽やかさが食欲をそそります。サラダやカルパッチョ、生で食べる魚介などとの相性は抜群です。相変わらずの安定。大好きなワイン。

点数 4.2(5点満点)

【白】レオパーズ リープ クリナリア コレクション シュナンブラン 2022

【南アフリカ ブドウ品種:シュナンブラン100%】

南アフリカは隠れたワイン銘醸地。リーズナブルな割に美味しい宅飲みにはありがたい存在。シュナンブランは南アフリカを代表するブドウ品種。シュナンブランは環境によって大きく味わいが異なると言われます。さ〜どんな味わいでしょう。

第一印象は白桃。ボリュームのある口あたりですが、適度な酸とミネラルが味を引き締めます。トーストの上にウニを乗っけて炙った一品にピッタリ合った。ウニとシュナン・ブランが合うとは思わなかった。オモシロイ。

点数 4.0(5点満点)

【赤】シレーニ エステーツ セラー セレクション シラー 2021

【ニュージーランド ブドウ品種:シラー100%】

濃い系赤ワインで外せないのが「シラー」です。フランス ローヌ地方が有名ですが、近年はオーストラリアではシラーズとよばれ濃いけどジューシーな味わいが魅力。近年、ニュージーランドでも素晴らしいシラーが造られています。

赤いベリー系果実、粗挽き胡椒のスパイシーなニュアンス、明るい豊かな香り。果実味とスパイシーさがバランスがよく、スパイシーながらも非常に親しみやすいワインとなっています。柔らかい余韻が楽しめ、価格以上のおいしさ。レバ刺しに合うんだな〜。

点数 4.0(5点満点)

【赤】E.ギガル クローズ エルミタージュ ルージュ 2018

【フランス ローヌ ブドウ品種:シラー100%】

同じくシラーですが、今度はシラー発祥の地かつ世界的に有名なフランス ローヌ地方のシラー。”クローズ エルミタージュ地方は”シラーの銘醸地としてワイン愛好家を魅了する存在です。平均樹齢35年のぶどうを使用、24ヶ月の樽熟成。6年経って飲み頃です。

チェリー、カシス、バニラの香り。口に含むとコクがあり力強いが、キメの細かなタンニンが心地よい。力強いけど落ち着いている、さすがといった印象。5000円を下回る価格で、かなりコスパ良い。赤みの牛肉にしっかりペッパーをまぶし、肉の味を噛み締めながらシラーで流し込みたい。

点数 4.1(5点満点)

【赤】スタホフスキー サペラヴィ エース 2018

【ウクライナ ブドウ品種:サペラヴィ100%】

ウクライナワインの歴史は古く、紀元前4世紀頃から作られていると言われています。ジョージア原産のブドウ品種サペラヴィ100%の変わり種赤ワインとしてラインナップしました。近年伝統あるワインづくりを土台に、イタリア・ドイツ・フランスなどから最新機器を導入し、高品質で洗練されたワインを生産しています。戦火が一刻も早く収まることを願いつつ・・

これが意外に美味しかった。第一印象はボルドー。黒系果実の味わいでエレガント。煮込み系の肉料理と合わせたい。熟成もちょうど良く、本日のラインナップで1番美味しかったという人もいました。

点数 3.9(5点満点)

【赤】ベガ シシリア ピンティア 2017

【スペイン ブドウ品種:テンプラニーリョ100%】

続いてスペインのテンプラニーリョ。ベガ・シシリアはスペインを代表するワイナリーです。「ピンティア」は2004年のファーストヴィンテージがパーカーポイント95点をいきなり叩き出す快挙。濃密で力強く上品な味わいはボルドーに引けをとりません。

もう香りをとった瞬間、さすがベガシシリアとため息が漏れました笑。ブラックチェリー、イチジクなどの濃密な果実香、モカやミントなどの複雑なニュアンスが混ざった香りが広がります。口あたりはリッチで濃厚。熟した果実の味わいにスパイスのニュアンスが加わり、華やかで上品。香りのボリューム、複雑さ、エレガントさは格が違います。ただ、まだ熟成が完全とは言えず、この先3〜4年後に飲むともっともっと美味しくなる予感。

点数 4.5(5点満点)

【甘】ベガ シシリア レイトハーヴェスト 2018

【ハンガリー ブドウ品種:フルミント、ハーシュレヴェルー、ゼッタ】

スペインのベガ・シシリアが「世界最高品質の白ワイン造り」を目指しハンガリーで造ったワイン。貴腐ブドウから造られるワインは、一口飲むたびに甘美な味わいが広がる大人のデザートワイン。

洗練されたおいしさ。アプリコットや桃、洋梨の果実に、蜂蜜やシナモンの香り。口に含むとなめらかで芳醇な甘さが広がりますが、程よいミネラルと酸がしっかりしてフレッシュな味わい。極甘なのに洗練された味わいはソーテルヌに通じます。

点数 4.3(5点満点)

まとめ

全体的にレベルが高かった。なかでもベガ シシリアのテンプラニーリョはすごかった。これまで飲んだテンプラニーリョの中で一番美味しかった。

コスパで言うと、ニュージーランドのシラーもいい。ジューシーで力強いワインを宅飲みするときにはもってこいのワイン。