ワイン日記

ワイン会「マコネ&コトーブルギニヨン、パストゥグランの夕べ」に参加!

南ブルゴーニュのマコネ地区のワインを中心にコトーブルギニヨン、パストゥグランのワイン会に参加してきました。

マコンのシャルドネは近年とても評価が上がっています

ブルゴーニュ好きなら誰もが知る有名生産者も近年、マコネ地区の白ワインをリリースしていて、品質が向上が目覚ましく、ワイン愛好家の評価もとても高いです。

コトー・ブルギニヨンとパストュグランは、ピノ・ノワールとガメイがブレンドされたワインが特徴です。グランクリュなら10万円以上する生産者たちのワインがとてもリーズナブルに楽しくことができます。

憧れのブルゴーニュ生産者たちの素晴らしきワインを堪能してきたのでご紹介します。ワイン選びの参考になれば嬉しいです。

それではいってみましょう!

マコネ&コトーブルギニヨン、パストゥグランの夕べ

会場はススキノ中心部にある「ビストロ サンミ」さん。店内はこじんまりとしていて、フレンチだけどカジュアルに楽しめるとても良い雰囲気です。シェフお一人で切り盛りされているとても良きお店でした。

ビストロ サンミ
札幌市中央区南三条西4丁目 カミヤビル 4F
営業時間 17:00~23:00
定休日 月曜日、日曜日

①サント・バルブ ヴァン・ムスー メトド・トラディショナル ペルル・ド・ロシュ ブリュット・ナチュールNV

生産者はサント・バルブ。所有している畑のおおよそはマコンに位置しています。マコネ地区の若手生産者におけるリーダー的存在。シャルドネ100%、瓶内二次発酵のヴァン・ムスーです。

ワインレビュー
色合いはレモンイエローからゴールド。レモン、白い花、チョークの香り。コクのあるしっかりした味わいと豊かな果実味、酵母のニュアンスも。細かい泡も心地よく、シャンパンといわれても区別つかない美味しさ。夏の暑い日に、昼から飲みたい1本です。

評価:3.7

 

②アンドレ・ボノム ヴィレ・クレッセ レ・ピエール・ブランシュ 2020

生産者はアンドレ・ボノム。マコン・ヴィレのスペシャリストとして、自然に沿ったテロワールを表現するワインの造り手。樹齢20〜30年からできるシャルドネをステンレスタンクで18ヶ月熟成させます。

ワインレビュー
色合いはレモンイエローで少し緑がかっている。グレープフルーツの皮、チョークと硬い印象の香り。味わいは酸味がしっかりしミネラル豊富ですがコクがあり、オイリーです。複雑で余韻が長くすばらしい。コクがあるワインをフレッシュにするために、あえてステンレスタンクでの熟成にしてるのかな。おもしろい。

評価:3.7

 

③レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン マコン・ヴィラージュ 2017

生産者はレ・ゼリティエール・コント・ラフォン。コシュ・デュリとともにムルソーの双璧を担う、白ワイン最高峰の造り手コント・ラフォンのスピリットを受け継いだドメーヌ。マコンでムルソーのコピーを造るのではなく、あくまで”グレートなマコンを造る”という想いを掲げています。本家同様ビオディナミで、100%マロらティック発酵。ブドウ品種はもちろんシャルドネです。

ワインレビュー
色合いはレモンイエローでディスク厚め。洋なし、ミネラル、ナッツ、ハチミツと複雑。味わいは繊細でリッチ。果実味とミネラルと樽のリッチさのバランスが素晴らしく、いつまでも飲んでいたいワイン。価格も3,000円以下で宅飲み用に超オススメ。

評価:3.9

 

④コルディエ プイィ・フュイッセ 2019

生産者はコルディエ。2005年のブルゴーニュNo.1のヴィニュロン(生産者)に選ばれるなど、その名は知られ、コント・ラフォン、ルフレーヴをはじめとした近年マコネ地区に注目し生産を開始したブルゴーニュのスター生産者たちでさえも、教えを乞う存在。

ACプイイ・フュイッセで、シャルドネ100%。熟成は特注350Lバリックで12ヶ月。

ワインレビュー
色合いはイエローからゴールドでディスク厚め。青リンゴ、ナッツ、ハチミツの複雑な香り。味わいはリッチで繊細。樽がしっかり効いています。果実の凝縮感もあり、ピュリニー モンラッシェの高級白ワインのような味わい。これはすごい。

評価:4.0

 

⑤ルフレーヴ マコン・ヴェルゼ 2020

生産者はピュリニーの至宝と称される世界最高峰の白ワインの造り手ルフレーヴ。ルフレーヴのスタイルを気軽にたくさんの人に楽しんでもらいたいと言う思いが込められています。シャルドネ100%、スレンレス発酵です。

このワインと次のル・モンテは同じルフレーヴで、同時に飲んでの比較です。こういった比較ができるのはワイン会ならではです。

ワインレビュー
色合いは淡いレモンイエロー。りんご、貝殻、チョーク。味わいはドライでシャープが第一印象。洗練されていますが、シンプルな印象。

評価:3.6

 

⑥ルフレーヴ マコン・ヴェルゼ ル・モンテ 2020

生産者は同じくルフレーヴで、同じマコンでもシレックス(火打石)土壌を多く含んだ畑で造られる1本。シャルドネ100%で樽発酵です。

ワインレビュー
色合いは淡いレモンイエロー。最初とても閉じていましたが、時間が経つにつれ、りんご、桃、貝殻、チョーク、ミネラル、トースト、ハチミツとものすごい複雑で華やか。味わいは果実味と上質な酸がとてもキレイで、トーストの香ばしさでコクがある。余韻が長く、芸術的な1本。

評価:4.0

 

⑦メゾン・ルロワ コトー・ブルギニヨン・ルージュ 2021

生産者は今やDRCとともにブルゴーニュの双璧とも言われる別格の名門中の名門「ルロワ」。ルロワには自社畑の「ドメーヌ・ルロワ」と良質なブドウを買い付ける「メゾン・ルロワ」があります。今回のワインは、メゾン・ルロワのコトー・ブルギニヨンです。

ブドウ品種はガメイとピノ・ノワールのブレンドです。

ワインレビュー
色合いはキレイなガーネット。いちごジャム、スミレの香り。味わいはエレガントなガメイといった印象。スムーズな口あたり、イチゴを凝縮したような味わいは、ガメイ好きにはたまらない1本。

評価:3.7

 

⑧アラン・ユドロ・ノエラ ブルゴーニュ・パストゥーグラン 2020

生産者はアラン・ユドロ・ノエラ。ヴォーヌ・ロマネに本拠地を置き、ブルゴーニュの神様と並び評された「シャルル・ノエラ」の畑を引き継ぐ若き名門ドメーヌ。ガメイとピノ・ノワールのブレンドで、ピノ・ノワールは樹齢40年以上。収穫は手摘みで、100%除梗。ステンレスの桶で12ヶ月間熟成させたパストゥーグラン。

ワインレビュー
色合いはキレイなガーネット。香りは若干還元香を感じるビオっぽいニュアンス。キレイな果実味と出汁の旨み、力強さを感じアフターも長い。味わいは上質なピノ・ノワールそのもの。この味わいが3,000円以下で味わえるなんて。宅飲みワインに相応しい!

評価:3.9

 

⑨ロベール・グロフィエ ブルゴーニュ・パストゥーグラン 2021

生産者はロベール・グロフィエ。シャンボール・ミュジニーの偉大な1級畑レ・ザムルーズ最大の所有者。ピノ・ノワール80%、ガメイが20%のブレンドしたパストゥーグラン。

ワインレビュー
色合いはキレイなガーネット。香りは芳醇なフローラル、ビニールのような化学的ニュアンスも感じる。味わいはキレイでエレガント。ほぼほぼピノ・ノワールの味わいだが、こっそりイチゴのガメイが隠れています。

評価:3.8

⑩エマニュエル・ルジェ ブルゴーニュ・パストゥーグラン 2020

生産者はエマニュエル・ルジェ。ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエの真の後継者と呼ばれる造り手。ヴォーヌ・ロマネ村のピノ・ノワールを贅沢に使用。ガメイもブレンドされているが比率は不明。

ワインレビュー
色合いはとても濃いガーネット。香りはレーズンやプルーンの黒系果実にコッペパン、バルサミコ酢と複雑。味わいはピノ・ノワールとは思えない濃さ。カリフォルニアかと思うくらいの凝縮感。それでも細やかなタンニンと綺麗な酸でエレガントな味わい。価格も味わいも別格のとてつもないパストゥーグラン。

評価:4.0

料理たち

さいごに

全10種類のブルゴーニュワインを堪能しました。宅飲みワインとして箱買いしたいと思ったワインは、

③レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン マコン・ヴィラージュ 2017

でした。3,000円以下で飲める白ワインで、ここまで上質なシャルドネはそうそう見当たりません。コクがありリッチでありながらエレガントなスタイルがリーズナブルなのは、マコンならではでしょう。

マコンのシャルドネ、宅飲みにおすすめです!

これからもたくさん美味しいワインを飲んで、皆さんにご紹介していきたいと思います。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。