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ワインレポート

【ボルドーワイン会に参加】サプライズに感動!初めての●●はワインをより一層好きにしてくれました。

知り合い主催のワイン会に参加してきました。

ワインが趣味になると参加したくなるのが ”ワイン会”。一度にたくさんの種類を飲むことのできるワイン会は、ワインのレベルアップにはもってこいの場です。

といっても、敷居が高そうで腰が引けてしまう気持ちもわかります。

大丈夫です。本記事を読むことで「こんな雰囲気なんだな〜」とか、「ワイン好きはこんなこと感じながら飲んでるんだな〜」とかワイン会を擬似体験することができます。自分も参加してみたいな思ってもらえたら嬉しいです。

もし機会があるなら皆さんもぜひワイン会に参加してみてください。きっと新たな発見や出会いが待っていると思います!

ボルドー ワイン会

テーマは「フランス ボルドー」。ボルドーといってもメドック地区を中心としたカベルネ・ソーヴィニョン主体の力強い赤ワインや右岸地区のメルロー主体主体の濃厚かつまろやかな赤ワイン、ソーテルヌの極甘白ワインなど多種多様です。

今回のワイン会は、メドック地区の主要なAOCを飲み比べて味わいの違いを楽しむということが主旨でした。その中で、自分にとっての初めての、いつかは飲みたいと思っていた憧れのワインも出てきたのでご紹介していきます。

全6本のうち、赤ワインが5本、極甘の白ワイン ”貴腐ワイン”が1本の計6本のラインナップでした。

なんと、白もスパークリングもありません。スパークリングワインや白ワインから始まることの多いワイン会ですが、なんと赤ワインからスタートです。なみなみならぬ雰囲気を感じます。

感動のワイン会でした。それではいってみましょう!

①【赤】シャトー ド レイニャック 2016|AOC ボルドー シュペリウール

ボルドーは大きく分けて3つのエリアがあります。「左岸エリア」はメドック地区を中心とした”カベルネ・ソーヴィニョン”主体のワイン産地。「右岸エリア」はサンテミリオンやポムロールを中心としたメルロ主体のワイン産地。左岸、右岸ともに世界的に有名なワイン産地です。残る一つが左岸と右岸に挟まれた中央に位置するアントゥル・ドュー・メール地区です。

1杯目はアントゥル・ドュー・メール地区の赤ワイン。AOCは”ボルドー シュペリウール”です。カベルネ・ソーヴィニョン主体。生産者はシャトー  ド レイニャック。

ワインレビュー

色合いは、ダークチェリーレッド。黒系果実の香りに加え、きのこ、皮のような熟成香がします。味わいはタンニンがこなれてなめらか、酸味とのバランスがよく、旨みも出て口の中で心地よい調和が広がります。アフターも長い。

点数 4.1

1杯目からやられました。熟成がピタッとはまってる感じ。飲んで「いいボルドーわいんだな〜」とすぐに感じます。

アントゥル・ドュー・メール地区というボルドーの中ではマイナーに位置付けられている産地でも、「こんなに美味しいワインがあるんだよ」という主催者の思いを感じます。狙い通りいい意味でのサプライズでした。とても素晴らしいスタートです。

②【赤】オーメドック ジスクール 2020|AOC オーメドック

メドック地区 格付け第3級 ”シャトー ジスクール”のサードワイン。

シャトー ジスクールがオーメドックに所有する畑から収穫されたブドウから造られています。そのため、シャトー ジスクールはAOC マルゴー(マルゴー村)ですが、サードワインのAOCは”オーメドック”になります。

ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョン主体にメルロのブレンドです。

ワインレビュー

色合いは、紫に近い赤。香りは硬く閉じている印象。口あたりはやわらかでさすがジスクールといった印象。

点数 3.4

15分くらい待ってみましたが香りは開かなかったです。グラスの数が限られる状況だったので、これ以上は待てず飲み干してしまいました。2020年なので、オーメドックといえども少し飲む時期が早かったのかもしれません。残念。

ただ、口に入れた時のやわらかな印象はさすがマルゴー村のジスクールといった印象でした。また別の機会にもう少し熟成させたワインを飲んでみたい。

③【赤】シャトー メイネイ 2013|AOC サンテステフ

メドック地区 サンテステフ村のシャトー メイネイ。格付けこそありませんが、その実力は知る人ぞ知るといった実力派シャトーです。格付けがない分、味わいの高さの割に価格がリーズナブルなところが通好みのボルドーワインです。

ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、プティ・ベルドです。ヴィンテージは2013年、10年の熟成です。

ワインレビュー

色合いは、ダークチェリーレッドで熟成感を表すレンガ色はまだみられず若い印象。香りは果実よりスミレの花や紅茶、コッペパンで実にエレガント。タンニンがこなれて酸味とのバランスもよく、全体的に完成した印象。いまが飲み頃!

点数:4.2

このワインはいい!ワイン会参加者の皆さんも一様においしいといっていました。小売価格5000円以下で買えるので、週末やいいことがあった時にぜひ飲んでほしいワインです。心も体も満たされます。

④【赤】シャトー ラグランジュ 2017|AOC サンジュリアン

メドック地区 サンジュリアン村のシャトー ラグランジュ。メドック格付け第3級のシャトーです。

シャトー ラグランジュ、日本の「サントリー」が経営していることでも有名なシャトーです。1929年の世界恐慌以降荒廃したシャトーを1983年にサントリーが経営権を取得。ブドウ畑の抜本的な再興と醸造設備の近代化を断行し、現在は第3級に相応しい品質のワインをリリースしています。

当時は、どこぞのバブルの国がフランス文化を金で買い漁るような印象から、フランスではとても冷ややかな感じだったといいます。そこから日本人らしく一つ一つ丁寧に仕事を行いシャトーを復活させていく姿をみて、ただの金欲しさではなく文化を理解し大切にしてくれてると徐々に伝わっていき、今に至るという感じです。

そんな日本人のスピリットも注入された第3級格付けワイン、ヴィンテージ2017年はどんな味わいでしょう。

ワインレビュー

色合いは、ガーネット。香りはカシスのような黒系果実、針葉樹、えんぴつ、スパイスと複雑。味わいはタンニンが溶け込んでなめらかな口あたり。バランスがよく、アフターは長め。エレガントなワイン。

点数:4.0

安定した品質で手に入りやすいので、レストランへ持ち込みする時やプレゼントなどに活躍するワインです。

⑤【赤】シャトー ラトゥール 1992|AOC ポイヤック

なんと5大シャトーの1つ「シャトー ラトゥール」が登場

メドック地区 ポイヤック村のシャトー ラトゥール。メドック格付け第1級のグランヴァンです。5大シャトーと呼ばれ、世界のワインラバーが憧れるワイン。5大シャトーの中でも”常に最高の品質、力強く、”荘厳”なスタイルと言われるのがシャトー ラトゥールです。

「いつかは飲みたい」と思っていた5大シャトー。ここで出会えるとは思いませんでした涙

ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ベルドです。ヴィンテージは1992年、なんと30年熟成ワインです。

ワインレビュー

色合いは、まだしっかりした濃いガーネットで、エッジにレンガ色。香りは紅茶、きのこ、花の香り。黒系果実もありますが、熟成香の方が優っている感じ。味わいはエレガント!なめらかで体の細胞に溶け込んでいく。旨みが凝縮され、心地よいアフターがずっと続きます。

点数:5.0

みてください、これが30年熟成を経た美しいレンガ色です。

もはや芸術品。口に含んだ時の幸福感は今までで最高の瞬間でした。これはラトゥールだとわかっているからだけではありません。某テレビ番組の格付けではありませんが、5000円の美味しいワインと飲み比べても「絶対にハズさない」自信はあります。

またまたワインが好きになりました。

⑥【白甘】シャトー ギロー 2016|AOC ソーテルヌ

最後は”ソーテルヌ”です。ソーテルヌといえば、”世界3大甘口ワイン”と言われる極甘口の白ワイン「貴腐ワイン」が有名です。

シャトー ギローは、ソーテルヌ格付け第1級の実力シャトー。厳しい選果と十分に熟した果実のみを使い、酸化防止剤(SO2)の使用は最小限、補糖を禁止するなど、自然に近い造りを心がけ最高品質のソーテルヌ・ワインを造り出します。

ワインレビュー

色合いは、輝くゴールド。香りはハチミツ、フローラル。味わいは濃厚でリッチなハチミツと甘さにピュアな果実味による酸味が、とても心地よくブレンドします。甘すぎずエレガントな酸味が残るエレガントな甘口ワイン。

点数:4.6

いわゆるデザートワインと呼ばれる極甘口の貴腐ワイン。フレンチ コース料理の最後にもピッタリ。デザートに合わせることで「あら不思議」、極甘口のワインが酸味をしっかり感じる白ワインに変身します。デザートとワインがお互いを高めあう感じです。

フレンチレストランで、「デザートにはソーテルヌを」なんてソムリエさんにいえたらもうスマートです。しびれますね。笑

後もう一つおすすめな組み合わせが、チーズです。特にブルーチーズとソーテルヌは抜群の相性です。世界3大ブルーチーズと呼ばれるフランス産のロックフォールと合わせるオシャレです。ワインの甘味とチーズの塩味がケンカせず、とてもいい相性なんです。味わったことない人はぜひお試しください!

まとめ

アントゥル・ドュー・メール、マルゴー、サンテステフ、サンジュリアン、ポイヤック、ソーテルヌとボルドー銘醸地のボルドーワイン会のレポート、いかがでしたでしょうか?

自分一人だけでは味わえない、買うことのない(できない)ワインを飲むことができるのが魅力の一つです。

そして、感動を共有できることが楽しいんです。

「自分なんかが参加して大丈夫?」なんて考える時間があったら参加してみましょう!ワインが好きという共通点がある以上、知識の差こそあれみんなで楽しむのがワインです。ワインの知識がある人こそ場慣れして余裕があるので、ワイン会に慣れなてない人への気配りができるものです。

万が一、難しい用語多発してマウントとってくるような人がいても無視してワインに集中すればいいだけです。今ではそんな人はほとんど見かけることはありませんが。

これからもワイン会に参加して、楽しんで、レポートしていきますので、よかったらまたのぞきにきてください。

それにしても、ラトゥールは感動したな・・