ワインレポート

まとめてレポート|2023年12月 宅飲みしたワインたち

2023年12月もたくさんのワインを飲むことができました。仕事が忙しかったことと、風邪で体調を崩したこともありなかなか更新できずにいたので、まとめてご紹介します。

2023年12月 宅飲みワイン

【白】シャトー・メルシャン 山梨甲州 2021

シャトー・メルシャンは日本の代表的なワイン生産者で山梨県に本社があります。中でも長野県 桔梗ヶ原ワイナリーはメルロ主体で国際的にも評価の高いワインです。

足元の山梨県では白ブドウの甲州、黒ブドウのマスカットベーリーAなど日本固有品種から造られるワインも有名です。

今回のワインは、ブドウ品種は甲州 100%、産地は山梨県。ステンレスタンクで発酵、約5カ月間熟成させてます。価格は約1,500円(2023年12月現在)です。

ワインレビュー

色合いは淡いレモンイエロー。グレープフルーツの皮、レモンと柑橘系果実の香りが主体。味わいは柑橘系でフレッシュですが、コクもあります。アフターに塩味を感じます。シンプルな味わい。焼き鳥(塩)と合わせたい。

点数:3.5

 

【赤】ドメーヌ ペイリエール ペイドック ピノ ノワール デザール ヌー

生産者のドメーヌ ペイリエールは、ワイン評論家のロバート パーカー氏が「南仏のグランクリュ」と称した南仏ラングドック地方 ミネルヴォワ地区 “ラ・リヴィニエール” に程近いアジール村にワイナリーを構える自然派ワイナリーです。

ワインを買った時は「ロバート パーカーが南仏のグランクリュと評するワインが1,500円!?」と思ったのですが、よく見ると、「〜にほど近いアジール村」とのこと。完全に勘違いでした(^_^;)

安くて旨いピノ・ノワールを発掘すべく購入です。価格は1,500円(2023年12月)。

ワインレビュー

色合いはダークチェリー。レーズン、カシスの黒系果実の香りと赤い香り。味わいはピノ・ノワールにしてはジューシーで力強い。いちごジャムのような甘さが印象的。シンプルで飲みやすい。

点数:3.2

とてもシンプルなワイン。ピノ・ノワールが飲みたいと思って飲むと、違った味わいでガックリするかもしれない。夏の昼間によく冷やしてガブガブ飲みたい。サングリアにするのもおすすめ。

 

【赤】オチガビ ツヴァイゲルトレーベ 2020

北海道 余市にあるオチガビワイナリー。夏にドライブがてら寄って購入したワインです。価格は約2,400円(2023年夏)。

ブドウ品種はドイツ系のツヴァイゲルトレーベ。北海道 余市では今でこそピノ・ノワールが有名ですが、少し前まで北海道の冷涼な気候ではドイツ系の品種しか育たないと言われていました。

正直そんなに期待せず飲んだのですが(ゴメンなさい)、これがそこそこ美味しかった。ワイナリー出来たての2012年か2013年頃にリリースまもないワインを飲んで「う〜ん、これから頑張ってほしい」と思ったワイナリーですが、洗練した味わいになってました。

ワインレビュー

色合いは明るめのルビー。いちごジャムのような香りはボジョレーを想像させます。味わいは繊細でチャーミングです。軽やかな口あたりと果実感が飲みやすくかわいらしいワインです。

点数:3.3

 

【赤】イ バルジ ヴェネト IGT

近所のスーパー COOPで購入。産地はイタリア ヴェネト州、AOCはIGTヴェネトです。ブドウ品種はコルヴィーナ・ヴェロネーゼ 100%。ブドウを陰干ししてエキスを高めて、木樽で6ヶ月熟成させます。IGTですが手をかけて造られているのが好印象ですね。

価格は1,480円(2023年12月)。

ワインレビュー

色合いは紫に近いガーネット。とても濃い色調。香りはレーズン、プルーン。味わいは力強いですが口当たりは優しい。凝縮したカシスの果実味、ほんのり甘く樽のニュアンスもあります。冬にぴったりのワイン。

点数:3.4

【赤】ジェイコブス クリーク ピノ・ノワール 2021

ジェイコブス クリークは南オーストラリア州 バレッサヴァレーに本拠を構えるオーストラリアの国民的ワインメーカーです。ブドウ品種はピノ・ノワール。オーストラリアワインはリーズナブルで高品質なワインが多い印象です。

ただ、残念ながら風邪の引き始めで飲んだので、きちんと味わうことができませんでした。ほとんど香りがしないんです(>_<)

一緒に飲んだ奥さんが、チェリーのような香りで穏やかな味わいと言ってたのが唯一のレビューです。風邪が治ったらまた飲みたい。。

価格は1,100円(2023年12月)。

【赤】ジェイコブス クリーク シラーズ 2021

同じくジェイコブス クリークで、ブドウ品種はオーストラリアを代表するブドウ ”シラーズ” です。

体調は万全ではないものの、ピノ・ノワールを飲んだ時よりは風邪の症状も治ったのでレビューします。

価格は1,100円(2023年12月)。

ワインレビュー

色合いは紫に近いガーネット。とても濃い色調。香りはしそ、梅、鉄、プルーン、ハーブ。まさにシラーズの香り。味わいは力強くジューシー、鉄や樽のニュアンス、ユーカリの清涼感もあり。

点数:3.3

【白】プレシー・デュヴァル ミュスカデ セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2022

イオンで購入したワイン。産地はフランス ロワール、ブドウ品種はミュスカデです。ロワールのワインはやたらと名前が長い気がします笑

「シュール・リー」とは醸造方法の一種で、通常発酵後すぐにオリ引きが行われるのを、シュール・リーは 翌春の瓶詰めまで ”あえてオリ引き” を行わない醸造方法です。

オリと長時間コンタクトさせることで、旨味や風味をワインに与えると言われています。ミュスカデというブドウ品種自体個性が強くないため、醸造方法によって味わいを深くしているんですね。

ミュスカデはこれまで好んで飲んでこなかったですが、実に美味しかった。1,100円(2023年12月)程度でこの味わいは ”買い” の1本です。

ワインレビュー

色合いは淡いレモンイエロー。レモン、白桃、白い花、チョークと寒い地域で造られたワインを想像します。香りのボリュームは中程度で複雑性を感じる。味わいは、意外にも少しオイリーでボリュームを感じつつ、すっきりとした酸味は柔らかで、ミネラルも感じます。和食にも合うと思います。春に軽く塩をふった山菜の天ぷらと合わせてみたい。

点数:3.7

【赤】イマジネーション シラーズ 2022

2023年、何度もリピート買いしたワイン。オーストラリアのイマジネーション シラーズ。コンビニ 「セイコーマート」で気軽に買えるのがいいです。価格は650円くらいと超リーズナブル。

ワインレビュー

色合いは、ダークチェリーレッド。香りは赤系果実と黒系果実の凝縮した果実味、梅、白胡椒、ユーカリのメントール系の香り。味わいはシラーズらしく凝縮した果実味。タンニン、酸味も豊富です。パワフルな味わいですが飲みやすく、飲み込んだ後に鼻から抜けるユーカリの香りも爽やかです。

点数:3.5

【赤】ペタル ピノ・ノワール

コーヒーや輸入食品を取り扱っているJupiter(ジュピター)で購入。ドイツのピノ・ノワール、価格は1,650円(2023年12月)。

【甘口】デルガド スレタ ペドロ ヒメネス モンテアグード

老舗シェリーのデルガド・スレタ社。同社の生産量の90%が辛口シェリーのマンサニーリャだが、極甘口のペドロヒメネスも一部生産。

ペドロ・ヒメネス100%を天日干しのうえ、その果汁を圧搾し発酵。さらに途中でアルコールを添加し、甘味を残した形のシェリー。ソレラシステムで10~12年の熟成を経て出荷されます。

12月はケーキなど甘いものを食べる機会も増えるので、デザートワインとして購入。価格は3,500円(2023年12月)。

ワインレビュー

色合いは、ほぼブラウン。香りは、コーヒー、レーズン、ドライフルーツ、蜂蜜、養命酒。味わいは極甘口で、黒蜜、アイスクリームにかけるシロップのよう。スイーツと一緒に楽しみたい。

点数:3.9

 

【泡】ドミニク マサン キュヴェ スペシャル ブリュット NV

シャンパーニュ地方の南部コート・ デ・バールの中心地トロワから南東へ20kmほどいったVille-sur-Arceに本拠を置く家族経営ドメーヌ。「醸造は畑でのぶどう栽培の延長上」と捉え、SO2の使用は最小限度のみ。

熟成は、シャンパーニュの最低熟成期間 (15ヶ月)を大幅に上回る「最低36ヶ月間以上の熟成」を経てから出荷されます。地球に優しく「口にしたら幸せで とろけるような素晴らしいシャンパーニュ」を追求してるドメーヌです。

ブドウ品種はピノ・ノワール100%、ブランドノワールです。価格は6600円(2023年12月)。

ワインレビュー

シャンパンゴールドで細かい泡が続々と立ち上げてきます。りんご、洋梨、パンの香り。ピノ・ノワールらしくコクのある味わい。細かいクリーミーな泡が口中を心地よく包みます。複雑性やアフターの長さはさほど感じられない。

点数:3.5

シャトーメルシャン 長野シャルドネ 2016

1本目にご紹介したシャトー メルシャンの長野県 シャルドネ100%のワイン、ヴィンテージは2016年です。

ソムリエ協会災害支援で購入したセットワインの中にあった1本です。調べた限りだと今は長野シャルドネというワインはなく、「北信シャルドネ」や「安曇野シャルドネ」といったラインナップしか見当たりませんでした。

ワインレビュー

濃いめのイエローの色調で粘性あり。白い花、チョーク、ハチミツの香りが印象的。ボリュームのあるまろやかな口あたりで、乳酸菌主体の酸が穏やかです。熟成したシャルドネらしくハチミツのニュアンスがあり、アフターもゆっくり楽しめました。

点数:3.6

まとめ

12月に飲んだワインのうち紹介しきれなかったワインをまとめて紹介しました。個人的には、ミュスカデのおいしさを知れたのがよかった。今後の宅飲みライフに役立ちそうな1本です。

あとは、シラーズはハズレが少ないワインだと思う。価格が安くても大外れがないので安心してぬことができるな〜