いただき物のドイツ白ワイン「シュラークカンプ リースリング シュペトレーゼ」。ほんのり甘口で飲みやすい。春のあたたかな日にテラスでのんびりみたくなるようなワインでした。
ドイツのワイン
ドイツのワインといえば、白ワインのリースリングが代表的です。
ドイツのブドウ品種が同じリースリングでも甘口から辛口まで味わいが様々です。ドイツは冷涼な気候のためブドウが完熟しにくく、そのためしっかり成熟したブドウから造られるワインは歴史的に価値のあるものと評価されてきました。
ゆえに、世界的にもめずらしい(というか唯一?)ワイン法によって「糖度による品質等級」がされています。
・トロッケンベーレンアウスレーゼ
・アイスワイン
・ベーレンアウスレーゼ
・アウスレーゼ
・シュペトレーゼ
・カビネット
一番上のトロッケンベーレンアウスレーゼがもっとも糖度が高く、下に行くにしたがって糖度が低くなっていきます。
ワインにとって、収穫時期の気候は味わいを決める大事な要素です。収穫時期に雨が多いと水っぽくなってしまったり、病気になるリスクも増えます。ワイナリーにとっては大事に育ててきたブドウが台無しになってしまう経営的なリスクを背負いながら収穫を遅らせる訳です。
なお、昔はドイツの白ワインは甘いというイメージでしたが、今は国際的にもよく飲まれている辛口のリースリングがじょじょに主流になってきている気がします。
今回ご紹介するワインは、下から2つ目のシュペトレーゼです。遅摘したブドウからつくられるワインで、通常より最低1週間遅く収穫され、決められた果汁糖度をクリアしたブドウからつくられるワインです。
シュラークカンプ リースリング シュペトレーゼ

産地はドイツ モーゼル地方、ドイツワインの一大生産地です。モーゼル川沿いで育つブドウは酸味がありつつフルーティな味わいが特徴です。
生産者のシュラークカンプは、1620年創業と歴史のあるワイナリーです。畑はモーゼル川沿いにあり、土質は粘板岩です。質の高いブドウと丁寧な醸造で品質の高いワインをリリースしています。
ワインレビュー
色合いは、レモンイエロー。そんなに濃い色合いではないです。
香りは、白い花のような優しい香りとチョークのようなミネラル。
味わいは、ほのかに甘く、酸味と甘味のバランスが良いです。甘すぎず、ミネラル感が上質なワインに感じさせます。
飲みやすくて甘すぎないので、カジュアルに何杯でもいけちゃう感じがあります。ワインの苦味や酸味が苦手な人でも、美味しいと感じられるのではないでしょうか。
個人的には、厳しい冬を超えた小春日和に、春を感じながらテラスでカジュアルに飲みたくなるワインでした。
たまに甘口のワインもいいですね。
シュラークカンプ リースリング シュペトレーゼ
生産地:ドイツ モーゼル地方
品種:リースリング
ヴィンテージ:2020年
香り:白い花、チョーク
味わい:ほのかに甘く、酸味と甘さのバランスがいい。ミネラル。
購入:いただきもの
点数:3.6/5点満点 ※あくまで主観です。