主催ワイン会 2月のテーマは「イタリア料理とイタリアワイン」。イタリアの著名DOCGワインと料理を合わせて楽しむという趣旨でした。
イタリアワインはその土地ごとに固有のブドウ品種をつかったワイン造りをしているのが特徴です。その中でもこれは押さえておきたいという著名ワインをラインナップしたので、参加者のみなさんにも楽しんでもらえた様子でした!
いつものことなんですが、主催ワイン会では自分がワインをサービスしてるので料理の写真を撮る暇がありません。。今回も料理の写真がありませんが、美味しい料理とペアリングを楽しみました。
それでは早速ご紹介していきます。
Day1「イタリア料理とイタリアワイン」
1【泡】ロータリ ブリュット フラーヴィオ リゼルヴァ 2014
【ピエモンテ州 ブドウ品種:ピノネーロ80%、シャルドネ20%】
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で、瓶内熟成期間はなんと48ヶ月。ブドウ品種もシャンパンと同じ。アルタランガDOCG。
りんごのような酸味がしっかり。時間が経っても消えない泡。長期熟成によるクリーミーな口あたりはさすがです。シャンパンとの違いはブリオッシュ香がないところかな。スッキリ系で上質なスパークリングワイン
点数 4.0(5点満点)
2【白】ラ メイラーナ ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ 2021
【リグーリア州 ブドウ品種:ヴェルメンティーノ】
ヴェルメンティーノのワインは海に近い場所で育ったブドウから造られるため、魚介料理によく合うと言われています。ルナエ社は著名なイタリアワインガイドで2020年白ワインオブザイヤーに選ばれ、ヴェルメンティーノ種を全国区の銘醸白ワインに押し上げた実力生産者。DOCコッリ ディ ルーニ。
レモンやライムのような柑橘系の香り。フレッシュな果実味とイキイキとした酸、アフターに苦味を感じます。スッキリしているので、単体で飲むよりは魚介系の食事合わせたい。アフターの苦味が魚介系の食事とよく合う。
点数 3.5(5点満点)
3【白】アンティノリ カステロ デラ サラ ブラミート デル チェルヴォ 2022
【ウンブリア州 ブドウ品種:シャルドネ100%】
海なし州のウンブリアの霧深い山の上にあるワイナリー、カステッロ・デラ・サラ。ウンブリア州のワインは初めて飲みました。今回の白ワインはイタリア白ワインの最高峰といわれる「チェルヴァロ・デラ・サラ」の弟分的ワイン。アンティノリ社が造る白ワインは、ブルゴーニュ最高峰モンラッシェのように長期熟成できるエレガントなスタイルがコンセプト。IGTウンブリア。
ちょっと固い印象で開いていない。グラス回しても時間経ってもさほど開かず。飲むのが早かったかもしれない。レモン、チョーク。冷涼な地域らしい柑橘の酸味とミネラル感。普通に美味しいが複雑性はさほど感じられず、残念。
点数 3.6(5点満点)
4【白】アンセルミ サン ヴィンチェンツオ2022
【ヴェネト州 ブドウ品種:ガルガーネガ主体】
ソアヴェの革命児ワイン。ソアヴェとはヴェネト州 ソアヴェ地区で造られる世界的知名度の高い白ワイン。生産者のアンセルミ社は ”ソアヴェ最高峰の造り手” として大変人気がありますが、法的に高収量が許され汎用なワインが増えてきた ”DOCソアヴェ” を自ら脱退。低収量で高品質なブドウから造るこだわりのワインは世界中から高い評価を得ています。IGTヴェネト。
これは素直に美味しい。「美味しい白ワインを見つけた!」って感じで興奮。女性参加者からも高評価。白桃やパインなどトロピカルフルーツ、白い花、とても明るい印象。華やかで香りも強い。味わいは果実味の明るい印象に酸味が味を引き締め、エレガント。これはうまい!
点数 4.3(5点満点)
5【赤】フォントディ キャンティ クラシコ 2020
【トスカーナ州 ブドウ品種:サンジョベーゼ100%】
”キャンティ クラシコ”は、トスカーナ州の一部地域で造られるワイン。サンジョベーゼ80%以上が義務付けられていますが、フォントデイ社はサンジョベーゼ100%にこだわったワインを造っています。オーガニック認証された畑で造られる自然なワインは、18ヶ月樽熟成してからリリースされます。DOCGキャンティ クラシコ。
いままで飲んだキャンティ クラシコで一番美味しかったかもしれない。想像以上の旨さ!実にいい。チェリーの果実感に熟成からくるのなめし革、紅茶、きのこ、出汁。口あたりなめらかでエレガント。それでいてコクもある。熟成した良いブルゴーニュのような色っぽさがある。2020年で4年しか経ってないのにな〜。これで5000円以下はリーズナブルすぎる!このキャンティは買いです。
点数 4.5(5点満点)
6【赤】バンフィ ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2017
【トスカーナ州 ブドウ品種:サンジョベーゼ100%】
”ブルネッロ ディ モンタルチーノ”は、トスカーナ州 モンタルチーノ地区で造られるワイン。先ほどと同じく サンジョベーゼ100%、イタリア最長の60ヶ月熟成が義務づけられた高級ワイン。バンフィ社は、まだ無名だった銘醸モンタルチーノを世界に名を知らしめたモンタルチーノ最高の生産者と言われています。優良生産者のサンジョベーゼ100%ワインを比較できる贅沢な機会。DOCGブルネッロ ディ モンタルチーノ。
きました!キャンティを上回る熟成感。さすがです。上質なピノに引けを取らないエレガントさ。ただ、全体的な味わいが強く、なめらかさはさほど出てきていない。もっと寝かせてから飲んでみたい。
点数 4.6(5点満点)
7【赤】パオロ スカヴィーノ バローロ 2018
【ピエモンテ州 ブドウ品種:ネッビオーロ100%】
「イタリアワインの王」と呼ばれるワイン ”バローロ”。イタリア北部ピエモンテ州は冷涼な気候で、ネッビオーロ種から造られるワインはブルゴーニュの銘醸ワインと比較されるイタリアで最も有名なワインです。今でこそワインの王と呼ばれるバローロも1970年代までは評価が低いマイナーワインでした。それはブドウの持つポテンシャルが強く、美味しいワインにするのが難しかったからと言われています。 ”バローロ ボーイズ” と呼ばれる四人の若手生産者が、ブドウ栽培から醸造方法までこれまでの伝統を敢えてやぶり、新たなワイン造りによってバローロは生まれ変わりました。パオロ スカヴィーノは ”バローロ ボーイズ” の四人のうちの一人です。もうおじいちゃんですが、ボーイズです笑 DOCGバローロ。
香りのパワーはいちばん。なめし革、紅茶、きのこ、出し。中でも紅茶感がいちばん。酸味がまだまだしっかりしていて、飲み頃は数年先かもしれない。それでも旨味のパワーはすごい。エレガント。
点数 4.4(5点満点)
8【甘】バローネ リカーゾリ カステッロ ディ ブローリオ ヴィン サント 2012
【トスカーナ州 ブドウ品種:マルヴァージア主体】
キャンティ クラシコ地区で1000年以上の歴史を持つリカゾーリ家。この地区の土着品種マルヴァージアを、糖分を凝縮させるため遅積みし、その後数ヶ月間陰干しして乾燥させたブドウから造ります。手間ひまかけて造られた極上の甘さのワインは、イタリアを代表するデザートワインです。
参加者の評価が高かったのが、ティラミスとの組み合わせ。デザートワインは皆さん毎回感動してくれる。ソーテルヌと比べるとエレガントさは叶わないが、イタリアのデザートワインもおいしいじゃないか。
点数 4.0(5点満点)
まとめ
「イタリア」縛りのワイン会は実に楽しかった。期待外れも期待以上もあるのがまたオモシロイ。その原因を復習しつつ、次の機会に活かしていきたい。
個人的には、④アンセルミのソアーヴェと⑤フォントディのキャンティ クラシコが、価格的にもコスパよく、宅飲みに最適なワインを見つけた興奮で嬉しかった〜