主催ワイン会 3月のテーマは「世界のワイン 〜濃い系赤ワイン編〜」。冬料理に合う「世界のワイン 〜濃い系赤ワイン編〜」ということで企画したワイン会2日目の様子をレポートします。
▼1日目のレポートはこちら
いつものことなんですが、主催ワイン会では自分がワインをサービスしてるので料理の写真を撮る暇がありません。。今回も料理の写真がありませんが、美味しい料理とペアリングを楽しみました。
それでは早速ご紹介していきます。
Day2_世界のワイン 〜濃い系赤ワイン編〜
【泡】ヨーゼフビファー カトリーネンビルト ロゼ ブリュット NV
【ドイツ ブドウ品種:ピノ・ノワール 100%】
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で、瓶内熟成期間は驚きの8年を経てリリース。日本人女性醸造家がドイツで造るブランドノワール。
イチゴのような果実感にブランドノワールらしいコクのある味わい。泡は細かくクリーミー。複雑性はなくシンプルな味わい。熟成期間の割にリーズナブルな価格。
点数 3.6(5点満点)
【白】ブシャール フィンレーソン オーヴァーバーグ クロコダイル レイル シャルドネ カイマンガ 2017
【南アフリカ ブドウ品種:シャルドネ100%】
ブルゴーニュの優良生産者 ”ブシャール” が南アフリカで造るシャルドネ。近年、温暖化の影響によってブルゴーニュ生産者が海外でワイン造りをすることが増えてきました。
温暖な地域で作られるシャルドネの印象。白桃、樽からくるバニラ。口あたりはボリューミー。カリフォルニアとの違いは適度な酸とミネラルが味わいを引き締める点。ムルソーのようなワイン。
点数 4.0(5点満点)
【白】アルベールマン リースリング 2019
【フランス アルザス ブドウ品種:リースリング 100%】
パーカー五ツ星を獲得するアルザスの自然派生産者が造るワイン。リースリングはシャルドネと双肩をなす高貴な白ワイン品種。白い花や柑橘系果実の華やかな香りと厚みのある味わいは、単独で飲んでもよし料理と合わせてもよしの白ワインです。
レモンなど柑橘系、煙のニュアンス。酸味がしっかりして力強いのに果実感とのバランスよくとても飲みやすい。身体にスッと入ってくる素晴らしいリースリング。これまで飲んだアルザス リースリングで一番美味しかったかもしれない。価格も3000円台でコスパよし。
点数 4.4(5点満点)
【赤】レ フィエフ ド ラグランジュ 2014
【フランス ボルドー サンジュリアン ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ他】
濃い系赤ワインの代表格カベルネ・ソーヴィニョン。メドック格付け3級 シャトー ラグランジュのセカンドワイン。1983年にサントリーがシャトーを取得。当時荒廃しつつあったシャトーを畑から蘇らせ、シャトーの評価を引き上げました。日本人の魂とフランスの伝統が融合するワイン。
ラグランジュはこれまで当たりが悪く正直期待していなかったが、いい意味で期待を裏切られた。熟成がちょうど良く飲み頃。まだいけるかも。ラグランジュで一番美味しかった。やはりワインは飲み頃に飲むのが一番だとわかる。
点数:4.0(5点満点)
【赤】ヴィーニャ アキタニア ラズリ カベルネソーヴィニョン 2014
【チリ ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン100%】
ボルドーのChマルゴーやChコスデストゥネルらが、理想的なワイン造りの土地を1980年代に探し始め、たどり着いたのがチリ。1993年から20年間ブドウ栽培方法や醸造方法の改良を重ね、完成したワインはチリワインのイメージを覆すエレガントなワインです。
2019年に飲んだ時より力強く感じた。まさにボルドー系の味わいで、10年熟成してるがピークはまだ先かもしれない。ポテンシャルがすごいワインだと今更ながらに気付かされた。
点数 4.2(5点満点)
【赤】ケーズラー ストーンホース シラーズ 2019
【オーストラリア ブドウ品種:シラーズ100%】
濃い系赤ワインに欠かせないのがシラー。オーストラリアではシラーズと呼ばれ、オーストラリアを代表する赤ワインです。本場フランス ローヌのシラーとの飲み比べ。
赤系果実のニューシーな果実味が広がるまさにシラーズの1本。力強い味わいだがタンニンが柔らかく、親しみやすいワイン。またしてもレバ刺しとピッタリ。シラーズはやはりコスパいい。
点数 4.0(5点満点)
【赤】シャプティエ エルミタージュ ルージュ モニエ ド ラ シズランヌ 2015
【フランス ローヌ ブドウ品種:シラー100%】
シラー発祥の地かつ世界的に有名なのがフランス ローヌ。その中でもエルミタージュ地方はローヌ最高峰のシラーを生み出す銘醸地。エクセレンスシリーズは、自社畑のビオディナミ農法でつくられる高品質なブドウを使用したシャプティエ ワインの真髄を味わえるワインシリーズ。最高の造り手シャプティエが造る極上の赤ワイン。
エレガント。香り豊かで一つ抜けている。ラズベリーの赤系果実に胡椒などスパイスの香り。力強い口あたりだがなめらかなタンニンはエレガント。シラーは熟成するとエレガント系に変身するから不思議まだまだ熟成できて、コレからは熟成ピノ・ノワールのようになる。
点数 4.5(5点満点)
【甘】ドメーヌ コアぺ バレ ドクトーブル ジュランソン モワルー 2020
【フランス ジュランソン ブドウ品種:プティ マンサン、グロ マンサン】
ソーテルヌと並び称される偉大な甘口ワインの銘醸地 ジュランソン。ドメーヌ・コアぺは、「ジュランソンを造らせたらコアペの右に出るものはいない」と評される造り手。三つ星レストランにもオンリストされる上品な心地よい甘さのデザートワイン。
さわやかで上品な甘さ。ソーテルヌよりあっさりしている。これはこれで美味しい。3000円台の価格を考えるとかなりコスパいい。また買おう。
点数 4.2(5点満点)
まとめ
「世界のワイン 〜濃い系赤ワイン編〜」ワイン会が無事終了しました。2日目はリーズナブルだけど美味しいワインがたくさんありました。
なかでもアルザスのリースリングは抜群。3000円台で買えたらかなりコスパいい。あとはシラー。若い時は力強いぐいぐい系なのに熟成したらエレガントになるのはやはりオモシロイ。
飲みタイミングによって味わいが大きく変わるワインはホントに一期一会。一緒に時間と味わいを共有してくれた参加者には心から感謝です。