ワイン日記

【白ワイン】ボルドーの一流シャトーがチリでつくる「フレッシュでさわやかシャルドネ」

本当の宅飲みおすすめワインを探すため、20万円分のワインを買ってみようと思い立ってはじめたシリーズ。

シリーズ 16本目。今回は、ボルドー 1級格付け 5大シャトーの筆頭格シャトー・ラフィットを擁する「ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト ラフィット」がチリで手がけるチリのシャルドネをご紹介します。

優しい果実味で、素直においしいシャルドネでした。

ロス ヴァスコス シャルドネ 2022

ロス ヴァスコス

ボルドーで絶対的地位の「シャトー・ラフィット」を擁するロートシルト家が、ワイン事業を世界で展開するために1868年に「ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト ラフィット社」を設立しました。1988年に経営権を取得したワイナリーがチリの「ロス ヴァスコス」です。

ラフィット社がチリのロス ヴァスコスで目指したのは、リで造るワインを世界の最高峰レベルにまで高めること。以降、上質のワイン造りに最適なテロワールの魅力を最大限に活かせるよう徹底的な改革が行われました。その結果、今ではボルドーのシャトーものにもひけをとらないと言われるエレガントなワインをリーズナブルに生み出しています。

コルチャグア ヴァレー中部に所有するブドウ畑は、作付面積640haと広大な畑を持ちながら、殺虫剤や除草剤などの化学物質を使わない栽培方法を採用し、グリーンハーヴェストによる収量制限を行うなど、手間のかかる栽培を行っているのも品質にこだわる証し。

ワインのラベルには、ロートシルト家紋章の5本の矢が描かれています。ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト ラフィット社が作ったワインにはこの紋章が描かれています。もちろん、あのシャトー・ラフィットにも。これこそが高い品質の証ですね。

ロス ヴァスコス シャルドネ 2022

コルチャグア ヴァレーの自社畑と、カサブランカ ヴァレーの契約農家の精選ブドウを使用。収穫後、冷却したブドウを除梗、破砕。14~18℃に温度管理されたステンレスタンクで発酵。シャルドネ100%、ヴィンテージは2022年です。

ワインレビュー

色合いは、少し緑がかった淡いイエロー。青リンゴ、レモン、白い花、チョークの香り。グレープフルーツのような柑橘系果実と南国系果実の果実味が中心。酸味しっかりしていて、フレッシュで爽やかな印象。一方で、ハチミツのニュアンスもあり、ドライでアフターに苦味を感じる。余韻は短め。

1000円台で買えるワインとしては、かなりコスパの良いワイン。南国シャルドネにありがちな酸味不足によるボケた感じはなく、酸味がワインを引き立てている印象。とてもスムーズで、安いワインにありがちな変な雑味がなくよくできたワイン。さすがラフィットです。1000円台でもしっかりしたワインをつくってくれます。

ロス ヴァスコス シャルドネ 2022
生産地:チリ コルチャグア・ヴァレー
品種:シャルドネ100%
価格:1300〜1800円(2023年7月現在)
香り:青リンゴ、レモン、白い花、チョーク
味わい:グレープフルーツ、南国系果実、ハチミツ
点数:3.6