本当の宅飲みおすすめワインを探すため、20万円分のワインを買ってみようと思い立ってはじめたシリーズ。シリーズ 22本目となる今回は、前回同様イタリア南部 地中海に浮かぶ島 シチリア島の白ワインです。
シチリア島は地中海に位置する温暖な気候ですが、標高高い地域では夜は冷涼になるなど、同じ島でも場所によって気象条件が異なるくらいの多様性のあるワイン生産地です。
今回ご紹介するのは、シチリア島の伝統品種”グリッロ”で造られらた白ワインです。ブルゴーニュのシャルドネを思わせる洗練された味わいに正直びっくり。
グリッロは初めて飲んだ品種ですが、とてもいい発見ができました!
フェウド ディシーサ グリッロ 2020
生産者のフェウド・ディシーサは、シチリア島北西部 モンレアーレに拠点があります。海抜350~500mの丘陵に広がる畑は、放熱性の高い粘土質、石灰質の火山性土壌に覆われていて、アフリカ大陸からの暑い風、乾燥した夏は、農薬を使用しない有機栽培には理想的な環境です。BIOの認証取得を目指し、洗練さと優雅な品格を備えたワインを造っています。
ブドウ品種は、伝統品種のグリッロ100%、ステンレス醗酵、醗酵10日間、6ヶ月熟成。ヴィンテージは2020年、小売価格は税込 約2200円(2023年8月現在)です。
ワインレビュー
色合いは濃いイエロー。レモンやグレープフルーツの皮の柑橘系の香りに、チョークとハチミツ。フレッシュだけど洗練された複雑な香り。柑橘系果実味主体でさわやかさに、チョークのミネラル感、ハチミツのニュアンスもある。
これはオイシイ!果実味とミネラル、ハチミツ感が、まるでブルゴーニュのいい造り手のシャルドネのようです。
全て手作業で選別、収穫と手間のかかる作りをしているのがワインから伝わってきます。ブドウそのものの品質がとても良いのでしょう。
イタリアの土着品種はリーズナブルだけども洗練さや優雅は少々物足りない印象をもっていましたが、このグリッロは初めて飲みましたがとても洗練された味わいでした。グリッロがいいのかこの生産者が素晴らしいのかは現段階ではわかりませんが、とにかくリーズナブルでおいしいワインでした。
フェウド ディシーサ グリッロ 2020
生産地:イタリア シチリア
品種:グリッロ100%
価格:税込 約2200円(2023年8月現在)
香り:レモン、グレープフルーツの皮、チョーク、ハチミツ
味わい:柑橘系主体さわやか、チョーク、ハチミツ
点数:3.8