ワイン日記

【赤ワイン】イタリアの ”モンテプルチアーノ ダブルッツォ” 老舗ワイナリーのワインは一味違う!

本当の宅飲みおすすめワインを探すため、20万円分のワインを買ってみようと思い立ってはじめたシリーズ。シリーズ 28本目となる今回は、イタリア アブルッツォ州の赤ワイン ”モンテプルチアーノ ダブルッツォ”です。

アブルッツォ州のモンテプルチャーノ種」のワインという意味のモンテプルチアーノ ダブルッツォは、イタリアワインの中でもリーズナブルで美味しい赤ワインが多いので覚えておいて損はないです。

「いままで飲んできたモンテプルチアーノ ダブルッツォで1番の美味しさ」でした。老舗ワイナリーのつくるワインはとても奥深く優しい味わいでした。

バローネ コルナッキア モンテプルチャーノ ダブルッツォ コッリーネ テラマーネ ヴィッツァッロ 2017

生産者|バローネ・コルナッキア

バローネ・コルナッキアは、北隣のマルケ州とのほぼ州境寄りに600年以上代々続いている生産者。所有する畑は全てDOCGモンテプルチアーノ ダブルッツ指定区域内(地域全てが指定区域に入るわけではない)であることからも、良質なブドウから造られるワインであることがわかります。

限られたスタッフで手作業を重視したワイン造りで、モンテプルチアーノ ダブルッツォの優良生産者の筆頭に挙げられます。

バローネ コルナッキア モンテプルチャーノ ダブルッツォ コッリーネ テラマーネ ヴィッツァッロ 2017

モンテプルチャーノ ダブルッツォ コッリーネ テラマーネ ヴィッツァッロは、「バローネ コルナッキア」の最上キュヴェ。

トッリ・ディ・トラーノ・ヌォーヴォにある畑は標高240mの石灰岩土壌で、面積は5ha。
ブドウは10日間マセラシオンし、ステンレスタンクで20~25日発酵。30hLの大きなスラヴォニアンオークの樽で12~13ヶ月熟成させた後、225Lのアメリカンオーク バリック(新樽のミディアムロースト)で8~12ヶ月熟成させてからリリースされます。

新樽は当然コストがかかります。味わいを追求し、手間とコストがかけられた良いワインです。

畑の土壌はブルゴーニュ コート ド ニュイと同じ「石灰岩土壌」。ブドウ品種はモンテプルチアーノ種。価格は税込2800円程度(2023年9月現在)です。

ワインレビュー

色合いは濃いガーネット。赤い果実と黒い果実の香り、すみれやバラのフローラル香、インクの香りも混じっています。凝縮した果実味が中心ですが、酸味穏やかでコッペパンのようなコクがあり、いい意味で落ち着いた印象。バランスが良く優しく心地の良いワイン。

「モンテプルチアーノ ダブルッツォの概念を覆すワイン」と言っても過言ではないでしょう。

モンテプルチアーノ ダブルッツォといえば「果実味ジューシーでパワフルなワイン」の印象ですが、いい意味で落ち着いていて深みのある味わいはボルドーっぽくもあり、ブルゴーニュっぽさもあります。

今まで飲んできた中で一番美味しい”モンテプルチアーノ ダブルッツォ”で間違いなし。

ワイン伝統国でありながら、この味わいのワインが3000円以下で買えるのは、イタリアワインのいいところです。

「モンテプルチアーノ ダブルッツォでおすすめ」もしくは、「イタリアワインでオススメ」を聞かれた時、宅飲みワインとしておすすめしたいワインです。

バローネ コルナッキア モンテプルチャーノ ダブルッツォ コッリーネ テラマーネ ヴィッツァッロ 2017
生産地:イタリア アブルッツォ州
品種:モンテプルチアーノ
価格:税込 約2800〜3000円(2023年9月現在)
香り:赤い果実、黒い果実、すみれ、バラ、インク
味わい:凝縮した果実味、酸味穏やかでコッペパンのようなコク
点数:4.0