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ワイン日記

【ワイン会参加レポート】2024年6月 「イタリア著名DOCG会」

ワイン会参加レポートです。ワイン会のテーマは「イタリア著名DOCG会」ということで、イタリア各地の有名ワインが盛りだくさんのワイン会でした。

お店は料理が札幌駅北口から徒歩3分の「オステリア EST EST EST」さん でした。

最後には、オススメワインTOP3を紹介します!

ワイン会 「イタリア著名DOCG会」

イタリア各地から取り揃えられたワインは12本。泡1、白4、赤6、甘1です。リーズナブルなものから高級なものまで多種多様なラインナップでした。

1)モンテロッサ プリマ・キュヴェ フランチャコルタ ブリュット NV

フランチャコルタはシャンパンと同じ瓶内二次発酵によって造られるイタリアの高級スパークリングワイン。産地はロンバルディア州。フランチャコルタの法定熟成年数18ヶ月に対し、約24ヶ月熟成のワインです。

ブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ネーロ、ピノ・ビアンコ。ピノネーロはフランスでいうピノ・ノワールなので、ブドウ品種もシャンパンに近いですね。DOCGフランチャコルタ。

ゴールドに近いイエローで、泡が細かいです。レモンの爽やかな柑橘の香りにトーストの香り。シャンパンのような華やかさがありました。泡は細かくクリーミー、アフターは中程度でした。

でも6〜7000円出すなら、シャンパン買うかな〜(ゴメンナサイ)

点数:3.6

2)ピオ・チェザーレ ガヴィ 2018

ガヴィはピエモンテ州でつくられる白ワイン。ブドウ品種はコルテーゼ100%。柑橘系のアロマやハーブの香りが特徴の軽やかな白ワイン。魚料理やシーフード全般と相性がいいと言われています。

ステンレスタンクで低温発酵、長めのシュール・リーをステンレス・タンクにて熟成。DOCGガヴィ。

少し緑がかった淡いイエロー。レモンやグレープフルーツなど柑橘の香りにリースリングのようなケミカルっぽいビニールのような香りがします。柑橘主体の軽やかな味わいでアフターに苦みを感じます。この苦味がシーフードの生臭さをいい意味で消してくれるから、相性がいいではないかと感じた次第です。オレンジワインもシーフードに合いますし。

点数:3.5

3)レ・カニエッテ オッフィーダ・ペコリーノ・ヴェロニカ 2021

ペコリーノ種による白ワインはおもにマルケ州やアブルッツォ州でつくられています。フレッシュでフルーティーな味わいが特徴の軽やかな白ワインです。割とリーズナブルな価格が多いので、宅飲みにはありがたい白ワインで自分も大好きなワインです。

ペコリーノ100%。ブドウはビオロジック、ステンレスタンクで8ヶ月間熟成、ノンフィルター。自然な作りにこだわった白ワイン。DOCGビアンコ。

ノンフィルターだけどにごりはなく、輝きのあるレモンイエロー。ノンフィルターだと全てがにごる訳ではないのか?この辺りは今後勉強です。白桃などトロピカルフルーツのような甘い香り、味わいは軽くはなくしっかりコクがあっていい。

点数:3.8

4)フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ グレーコ・ディ・トゥーフォ 2018

グレーコ・ディ・トゥーフォ DOCGは、カンパーニア州のDOCG。ブドウ品種は古代品種のグレーコが85%以上。火山灰土壌で育つグレーコは果皮が厚くミネラルが豊富とされていて、イタリア南部で最も高貴な白ブドウと言われています。

こちらのワインはグレーコ100%。3ヵ月ステンレスタンクで熟成、最低1カ月瓶内熟成されます。

ゴールドに近いイエロー、洋梨のような果実、種子そしてケミカルな香り。味わいは果実味が主体で酸味がハツラツとしています。飲んだ印象はリースリングに近いかな。

点数:3.7

5)ドンナキアラ フィアーノ・アヴェリーノ 2014

同じくイタリア南部 カンパーニア州のDOCG フィアーノ・アヴェリーノ。規定されたブドウ品種はフィアーノです。カンパーニア州のDOCG比較をしようという試みですね。もちろんはじめて。

フィアーノ種100%、醸造方法は不明。生産者はドンナキアラ社。

色合いは先ほどと同じくゴールドに近いイエロー。南国フルーツの香りは先ほどより華やかで、大好きな香り。果実味中心で酸味とのバランスがよく、飲んでて楽しくなるような明るいトーン。

とてもいいですね〜、南イタリア見直しました!(どの立場から笑)

残念なのが、同じワインがネットでヒットしない点。別生産者にフィアーノ・アヴェリーノDOCGがあったら今度買ってみよう。

点数:3.9

ちなみに2つの色を比較するとこんな感じ。ちょっとわかりにくいですが、2つとも果実が完熟してることを想像させるゴールド色です。

6)イカルディ バルバレスコ モンテュヴェルト 2019

赤はバルバレスコからスタート。DOCGはもちろんバルバレスコ。イタリア最高峰のDOCGの一つですね。ピエモンテ州でブドウ品種はネッビオーロ100%と規定されています。また、「イタリアワインの女王」なんて呼ばれ方も。

軽めにトーストしたフランス産バリックにて24ヶ月の樽熟、その後瓶内熟成12ヶ月です。生産者は1914年に創業のイカルディ。

若干レンガがかったガーネット。2019でそんな熟成してないですが、ネッビオーロはやはり若くてもレンガ色が入ってきますね。香りは一瞬で素晴らしいワインとわかるエレガント系。ブルピノのいい香りと言ったら伝わるでしょうか。ラズベリーのような赤い果実にスミレ、革。味わいはなめらかなタンニンとキレイな果実味がバランスよく、余韻も長め。

バルバレスコはバローロの妹分みたいに見られがちですが、若いビンテージや程よい価格帯だとバルバレスコの方がアタリが出やすいというのが自分の最近の印象。この味わいが5〜6000円で飲めるのはコスパが良いとさせ感じます。

点数:4.2

7)モスコーネ バローロ ブッシア 2013

DOCGバローロ。「イタリアワインの王」と呼ばれ、イタリアワインで最も高貴なワインと言われます。バルバレスコと同じく産地はピエモンテ州、ブドウ品種も同じくネッビオーロ100%の規定。

バローロの中でも特に注目されるエリアがモンフォルテ ダルバ村で、その村の中でも有名な畑の一つがブッシアです。つまりバローロでも最上畑の一つといえるでしょう。

ステンレスタンクで発酵させた後、マロラクティック発酵を行い、スラヴォニアンオーク大樽で30か月熟成させる。その後ワインの状態によって何か月か瓶内熟成させる。

濃い色調のガーネット。バルバレスコと同系統の香りに紅茶、革の熟成を表す香り。ただ、香り自体の強さやエレガントさは先ほどより弱い。美味しいがバルバレスコが良すぎたので、少し印象が薄く感じた。

点数:4.0

8)メリーニ キャンティ・クラシコ リゼルヴァ 2019

今度はイタリア中部のトスカーナ州のキャンティ・クラシコです。世界中に知られたイタリアを代表する銘醸地ですね。サンジョベーゼ80%以上使用が規定されています。DOCGはキャンティ クラシコ リゼルバで、熟成期間が24ヶ月以上でそのうち12ヶ月間は樽熟成と規定されています。通常のキャンティ クラシコは11ヶ月以上の熟成期間なので、より熟成期間が長いDOCGですね。

先ほどのバルバレスコ、バローロはネッビオーロ単一品種ですが、キャンティクラシコはサンジョベーゼ主体ですがブレンドが認められています。なので、個人的には味わいも含めて、バルバレスコ・バローロはフランス ブルゴーニュ、キャンティ クラシコはフランス ボルドーに似ているなと思います。

キャンティクラシコとして初めて単一畑のブドウだけを使ったリゼルヴァとして誕生した「ラ セルヴァネッラ」。30ヶ月の大樽熟成を経てリリースされます。

色の濃いガーネット。エレガントな香りでバルバレスコにレーズンなどの黒系果実のニュアンスが加わります。2019ですが革のような熟成香もあり。ボリュームあるけどエレガント味わいで、旨味がぐんぐんとくる。これはコスパいい!やはりイタリアワインは5000円前後の価格帯では群を抜いてコスパがいい。5000円でオススメワインと聞かれたら、イタリアワインがまちがいなし。

点数:4.2

9)バンフィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2017

DOCGブルネロ ディ モンタルチーノはキャンティ クラシコと同じトスカーナ州のワイン。ブドウ品種はブルネロ ディ モンタルチーノ100%、法定熟成期間はなんと50ヶ月(そのうち最低2年はオークの樽で熟成)。キャンティ クラシコよりもエレガントで力強いと言われ、イタリアを代表する高級赤ワインです。

1ha当たり6トン以下の収穫量にしたブドウだけを厳選、10~12日間マセラシオン。50%はスラヴォニア産オークの大樽(6000L~12000L)残りはフランス産のバリックで2年間熟成、トータルの熟成期間は4年以上。

10年以上の熟成で本領を発揮するとも言われるブルネロ ディ モンタルチーノ、味わいはいかに。

濃い色調のガーネット。エレガント系の香りでスミレ、タバコ、革、紅茶。いわゆる高級ブルピノの香り。香りのボリュームもしっかり。先ほどのキャンティ クラシコを上回る旨みの凝縮感。まだまだ熟成しそうな気配があるものの、飲み頃とも言える。6000円前後でこのコスパはさすがです。

点数:4.3

10)ネグラール アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ 2018

DOCGアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラは一般的には「アマローネ」とだけ言われることが多いかと思います。「苦味のあるワイン」という意味を持ち、収穫時の55〜60%の重量になるまで収穫後に陰干し(アパッシメント)させてからワインを作ります。発酵させてから24〜36ヶ月 木樽での熟成が必要で、出来上がるワインの味わいは濃厚でエレガント。35年以上の熟成が可能と言われるイタリアを代表する高級赤ワインです。

産地はヴェネト州、ブドウ品種はコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラ。生産者のカンティーナ ヴァルポリチェッラ ネグラールは、アマローネ誕生のきっかけ作ったと言われる生産者協同組合です。

深いガーネット。レーズンや黒系果実のジャムのような甘い香り。味わいも黒系果実が凝縮した甘さが力強い。料理と合わせるのはむすかしく、デザートに合わせるかもしくは食後のワインとしてゆっくり一杯飲むのが大人な飲み方。デートでボトルを頼むと飲み干すのが大変なのでご注意を。

点数:  3.8

11)マストロベラルディーノ タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 2015

タウラージはイタリア南部 カンパーニア州のDOCGです。アリアニコ種85%以上を使用することが規定されています。火山性土壌と豊富な日照量、標高の高い地域でつくられるワインは力強くエレガント、長期熟成が可能な赤ワインです。

タウラージはタンニンが力強く、長期熟成して本領発揮するタイプのワイン。味わいはボルドーに似たイメージです。

濃い色調のガーネット。レーズン、コッペパン、フローラルな香りも。香り自体のボリュームもすごい。飲んだ瞬間 「いいボルドー」という印象と同時に、飲み頃はまだまだ先かなと感じるタンニンと酸味。ものすごく力強いです。

2015年ビンテージですが飲み頃はあと10年後くらいではないか。その時はボルドーの有名シャトーに引けを取らないワインに成長しそう。そういう意味でコスパは高いが、何せ待たなくてはならないので、限りある自宅のセラーではなかなか難しい。広いスペースで長期熟成させたいな〜

点数:4.0(10年後は4.5?)

チェレット モスカート・ダスティ 2022

モスカート ダスティはピエモンテ州、モスカート種100%使用した微発砲性のワインです。マスカット特有のフレッシュな果汁の甘みと香りを多く残した味わいが特徴で、デザートワインとして人気があります。DOCGはアスティになります。ちなみにアスティ スプマンテは同じ地域で同じ品種を使られ、より発泡性が強いものを呼びます。

シャルマ方式、アルコール度数 5.5%の軽やかな甘口ワイン。

マスカット種らしいブドウ本来の華やかな香り。優しい果実の甘味と微炭酸でほっとする味わい。ワインの味わいに慣れてない人にもオススメしやすいワイン。

点数:3.7

まとめ|宅飲みオススメワイン TOP3

イタリアワインを飲み倒しました。イタリアワインはチリワインのように安い訳ではありませんが、5000円前後で飲めるワインの中ではフランスワインよりオススメできるワインが豊富です。そういう意味で、イタリアワインはリーズナブルと言えます!

オススメワイン TOP3!

第1位 メリーニ キャンティ・クラシコ リゼルヴァ 2019
味わいはブルネロに軍配上がるもコスパ最高!

第2位 イカルディ バルバレスコ モンテュヴェルト 2019
若いビンテージならバローロよりバルバレスコ!

第3位 バンフィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2017
高級ワインの味わいが6000円はむしろ安い!熟成させたい