ワイン日記

【赤ワイン】18種類のブドウがブレンドされるワイン フランス ”シャトー・ヌフ・デ・パプ”

本当の宅飲みおすすめワインを探すため、20万円分のワインを買ってみようと思い立ってはじめたシリーズ。シリーズ 30本目となる今回は、フランス ローヌ地方の赤ワイン「シャトー・ヌフ・デ・パプ」です。

フランス語で「教皇(Pape)の新しい館(Chateauneuf)」という意味があるワインは、なんと18種類のブドウをブレンドすることができるワインです。

温暖な気候で完熟したいくつものブドウが織りなすの味わいは唯一無二です。果実味とスパイシーさの力強くエレガントなワイン。赤ワインが好きなら知っておいて損はないワインです。

ローヌ地方を代表する造り手である「ギガル」によるシャトー・ヌフ・デ・パプの味わいをご紹介していきます。

E.ギガル シャトーヌフ デュ パプ ルージュ

産地|フランス 南ローヌ地方

「シャトー・ヌフ・デ・パプ」は、フランス 南ローヌ地方を代表するAOCワインです。フランス中央から南部にかけて位置するローヌ地方は大きく北部と南部に分けられます。北部はエルミタージュに代表されるシラー単一品種で造られる力強くエレガントなワインが多く、南部はグルナッシュなど果実味たっぷりなブドウをブレンドして造られることが多いです。

生産者|E.ギガル

ローヌ地方を代表する生産者 ”E.ギガル”。創業は意外と最近の1946年です。ローヌ全体におよそ60haもの自社畑を所有し、年間生産量600万本という巨大メゾンに短期間で成長しました。

超有名ワイン評論家 ロバート・パーカー氏が発刊した「ワイン アドヴォケイト誌」で100点満点を何度もとっている有名生産者です。その割に、リーズナブルなワインも数多くリリースしており、安心して買うことのできるローヌの生産者です。

E.ギガル シャトーヌフ デュ パプ ルージュ 2017

ブドウ品種は、グルナッシュ70%、ムールヴェードル15%、シラー10%、その他5%。グルナッシュが中心です。平均樹齢50年のブドウを使用しています。

温度調節をしながら3週間しっかり醸し発酵。大樽で36ヶ月熟成を経て瓶詰めされます。

ワインレビュー

色合いは、濃いガーネット。香りは、黒系果実と赤系果実の集合体、インクのような黒系な香りも強い。味わいは果実の複雑さと凝縮感が印象的。果実味パワフルなのに口あたりなめらか。コッペパンのようなコクもある。アフターは長め、余韻も楽しめる。

9〜10年ぶりくらいに飲んだシャトー・ヌフ・デ・パプ。ワインの試験を受けるにあたり、いろんなワインを飲み比べていた頃飲んだ記憶。当時飲んだより、美味しく感じたのは味覚が成長したのだろうか。

18種類のブレンドが許されたワインは他にはないでしょう。とても複雑でスパイシーさもありエレガントだけど、南仏らしい果実味がワインをチャーミングにしています。

赤ワインの渋さが苦手という人にこそ是非試してもらいたいオススメの赤ワインです。

E.ギガル シャトーヌフ デュ パプ ルージュ 2017

生産地:フランス 南ローヌ
品種:グルナッシュ70%、ムールヴェードル15%、シラー10%、その他5%
価格:税込 5700円(2023年11月現在)
香り:複雑で凝縮した果実、インク
味わい:果実の複雑さと凝縮感、果実味パワフル、口あたりなめらか。コッペパンのようなコク
点数:3.8