ワインレポート

【主催ワイン会レポート】2024年10月 「秋の味覚と飲み頃ボルドー」 Day2

主催ワイン会 10月のテーマは「秋の味覚と飲み頃ボルドー」です。ワイン会 2日目の様子をレポートします。

▼1日目のレポートはこちら

【主催ワイン会レポート】2024年10月 「秋の味覚と飲み頃ボルドー」 Day1主催ワイン会 10月のテーマは「秋の味覚と飲み頃ボルドー」。 ボルドーワインは若いうちはタンニンや酸味が割と尖っているため、熟成さ...

Day2|秋の味覚と飲み頃ボルドー

①【泡】ロウブロウ クラフト ナイアガラ 2023

【産地:北海道余市町 品種:ナイアガラ100% 生産者:ロウブロウ クラフト】

2022年に余市に誕生した新しいワイナリー。ドメーヌタカヒコで3年間修業。ブドウは除草剤なし、化学農薬、化学肥料なしの有機栽培で、醸造時も亜硫酸加えない自然派微発泡ワイン。

香りはナイアガラで味わいは辛口の微発泡。ナチュールっぽい滋味深い味わいは生牡蠣のような生系魚介にもピッタリ合います。

点数:3.7(5点満点)

北海道 釧路町 仙鳳趾(せんぽうし)産 生牡蠣。磯の風味と旨みが凝縮しています。

②【白】クネ モノポール 2022

【産地:スペイン リオハ 品種:マカベオ 生産者:クネ】

スペインの高級ワイン生産地として有名なリオハ。C.V.N.E.(クネ)社は、リオハ最大規模の生産者として、最高品質のぶどうを100%自社ワイナリーで醸造。また、歴史的価値を継承しつつも最先端の技術と設備を取り入れ、極めてエレガントな「最高のワイン」を造り続けています。青りんごや柑橘系の爽やかな香りに、豊かな酸とミネラルがバランスよく魚介によく合います。

レモン、青リンゴ、チョーク 柑橘系の果実感にハツラツとした酸、ミネラル感がありバランスがいい。冷涼な地域のシャルドネのよう。この価格でこの味わいは素晴らしい。

点数:3.9(5点満点)

③【白】シャトー ピュイゲロー ブラン 2019

産地:ボルドー コート・ド・フラン 品種:ソーヴィニョンブラン主体 生産者:シャトー ピュイゲロー

シャトー・ル・パンを所有する名門ティエンポン家がコート・ド・フラン地区に所有するのがシャトー・ピュイゲロー。優良年にのみ生産する白ワインで、緻密な栽培と醸造によって造られるワインは爽やかな柑橘類とミネラルのニュアンスの爽やかなワイン。

5年熟成のボルドーブラン。昨日のヴァランドローが良すぎたせいか美味しいけど普通に感じた。柑橘系と樽のバランスが良いので、生の魚介もいけるしクリーム系料理でもいけそうな万能感白ワイン。

点数:3.6(5点満点)

④【赤】シャトー・セネジャック 2011

産地:ボルドー オーメドック 品種:カベルネソーヴィニョン、メルロ 生産者:シャトー セネジャックメドック格付け第四級のシャトー・タルボのオーナー、コルディエ家がオーメドック地区に所有するシャトー・セネジャック。コルディエ家が所有してから著しく品質が向上、格付けワインのタルボを彷彿とする味わい。

13年熟成のオーメドック。熟成がちょうどよく、タンニンがしなやかで口の中をなめらかに潤します。熟成を感じるなめし革やタバコ、コーヒーなど複雑でエレガントな香り。心地よい余韻も長い。さすがタルボのオーナーがつくるオーメドック。13年熟成して今がまさに飲み頃。いいワインを飲み頃に飲むと、クラスを超えた美味しさに変身するのがわかる1本。

点数:4.3(5点満点)

サクサクしっとりのハツのステーキ。火の入り方が絶妙。

⑤【赤】シャトー ピュイゲロー 2012

産地:ボルドー コート・ド・フラン 品種:メルロ、カベルネフラン 生産者:シャトー ピュイゲロー

シャトー・ル・パンを所有する名門ティエンポン家がコート・ド・フラン地区に所有するのがシャトー・ピュイゲロー。人気漫画『神の雫』で取り上げられ、またワイン雑誌ワイナートでも「有力シャトーゆかりの新進気鋭11シャトー」のうちの1つとして紹介される。華やかな人気とは裏腹に味わいは堅実で、メルロ主体で柔らかな口当たりでジューシーでコクのある複雑性のあるワイン。

12年熟成の右岸ワイン。十分美味しいものの、タンニンが溶け込んでいるまではいかず酸も元気な状態。飲み頃はまだ3〜4年先かにイメージ。そういう意味でポテンシャルが高いワイン。

点数:3.7(5点満点)

⑥【赤】エコー ド ランシュ バージュ 2018

産地:ボルドー ポイヤック 品種:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ 生産者:シャトー・ランシュ・バージュ

メドック格付け第五級ながら、その安定した高い品質から格上のシャトーを凌ぐ人気を誇り、 「格付け第二級に匹敵する」と称賛されるシャトー・ランシュ・バージュ。こちらはそのセカンドラベル。ファーストラベルとの違いは、ブドウの樹齢が若い点で、生産量はランシュ・バージュの僅か20~30%という稀少なワインです。個人的に大好きなワイン!

個人的に大好きなエコードランシュバージュ。先日2012年(12年熟成)を飲んだ時は感動するくらい美味しかったが、2018年(6年熟成)は正直まだ早かった印象。エキスにパワーを感じるのでワインに申し訳ない感じがいた。実力を発揮するのはあと5年は必要なんだ。ボルドー格付けのいいワインはやはり10年の熟成を経て本領発揮するんだな。あらためて勉強になりました。

点数:4.0(5点満点)

ひき肉ゴロゴロ ボロネーゼ。肉の旨みがパスタに染み込んで、ワインとバッチリ。

⑦【甘】レゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ 2021

産地:ボルドー ソーテルヌ 品種:セミヨン、ソーヴィニョンブラン 生産者:バロン フィリップ ド ロスチャイルド

世界で一番愛されるボルドーワイン「ムートン・カデ」の中でも、限られた地域のブドウのみを使用して造られるワンランク上のレぜルヴ・シリーズ。こちらはソーテルヌ地区の信頼を置ける契約農家が育てたブドウのみで造る甘口ワインです。偉大なソーテルヌ特有のコクとリッチなテイストが特徴

ソーテルヌの割にサラッとした印象。といっても普通の白ワインと比べると格段にコクがありリッチな味わい。ソーテルヌを気軽に味わいたい時にオススメ。しっかり目のデザートより、フルーツタルトのような爽やかなデザートと合わせたい。

点数:3.8(5点満点)

まとめ

飲み頃のボルドーを中心にしたワイン会2日目も参加者のみなさんに喜んでもらえてホッとしました。

個人的には、④【赤】シャトー・セネジャック 2011 が期待以上の美味しさでした!コスパ ボルドーです。

やはり、熟成したワインはいいな〜。エコー ド ランシュバージュも2012年と2018年ではまったく別物と言っていいくらい、味わいが異なります。

「飲み頃に飲んでこそワイン本来の味がわかる」そんなことをあらためて実感し、そんな美味しいワインをこれからもみなさんと飲んでいきたいと心から思う夜でした。

疲れたけど最高の充実感(^○^)