正直この価格で買えるワインで一番美味しんではないかと思えるくらいオススメの1本!
イタリアの高級赤ワイン「バルバレスコ」の2017年。熟成感もバッチリ。
主催ワイン会で出したところ、価格以上の美味しさに感動したワインです。参加者の皆さんも喜んでくれていました。
そんな大好きなワインをお店に持ち込ませていただき、チーズのフロマージュとともに美味しくいただいたのでレポートします。
テッレ デル バローロ バルバレスコ 2017
生産者|テッレ デル バローロ
生産者はテッレ デル バローロ。バローロとあるのでややこやしいですが、ワインは「バルバレスコ」です。
1958年に40の生産者が集まり設立された生産者組合。バローロ・エリアでは当時、ブドウ売買は市の中心部で行われ、ブドウ農家たちはみな自分たちでブドウを運んでいました。
ブドウは生鮮食品であり長期保存できないため、ブローカーに安く買い叩かれても生活のために売るしかない状態でした。そんなブドウ生産者を守るために、農家たちが自らワインを造り適切な価格で販売するためにできた生産社組合のワイナリーということです。
2011年から全ての化学肥料を止めて自然なワイン造りをしています。
生産地|イタリア ピエモンテ州 バルバレスコ
バルバレスコは、ピエモンテ州でネッビオーロ単一品種から造られるイタリア高級赤ワインです。バローロがイタリアワインの王でバルバレスコがイタリアワインの女王なんて呼ばれ方もします。
テッレ デル バローロ バルバレスコ 2017
バルバレスコ地域の周囲の4つの村(ネイヴェ、トレイゾ、アルバ、サン・ロッコ・セノ・デルヴィオ)のブドウを使用。清澄と濾過は行わず、フランスとスラヴォニアの木をミックスした古いタイプの樽を使用し、2,500Lと5,000Lの大樽で12ヶ月熟成。
ビンテージは2017年と7年熟成です。
外観はダークチェリーレッドで、エッジはオレンジがかって熟成が見て取れます。チェリーやラズベリーの赤い果実の香りに紅茶やタバコ、スパイスや木の香りと熟成を感じさせ、複雑で色っぽい。口に含むと、果実味を感じつつも紅茶や出汁のような旨みが主体。熟成によってこなれて柔らかくなったきめの細かいタンニンとおだやかな酸、複雑でエレガントな味わいは喉を通り過ぎた後も心地よく幸せな気分にさせてくれます。
点数:4.2(5点満点)
3,000円で買える(2024年11月現在)ワインとしては、自分の中では間違いなくTOP3に入るワインです。
しかも2017年ビンテージを買えるので、熟成を待たずして楽しめるという意味でも超超おトクなワインだと思います。この味わいをフランスワインに求めると、1万円は超える感覚です。
ちょっといい日の宅飲みやお呼ばれした時の持ち込みなんかでも十分対応できる品質です。
この日はブリの刺身やフロマージュなどとワインを合わせて愉しみました。ワインを通じて知り合った仲間との至高のひとときでした。
ブリとニシンの刺身はビールと南仏のシャルドネといただきました。このブリの旨みがすごかった。バルバレスコと合わせたらどうだったんだろう。。バルバレスコの前に食べ切ってしまったことは少し後悔。
ジャガイモ(男爵)のグラタン。皮付きなのが嬉しい。皮の食感も楽しみつつシャルドネで流し込む。幸せ。
南仏 ラングドック・ルーションのシャルドネ。南仏らしい豊かな果実味が特徴で、パインや桃など南国フルーツの華やかな香りが楽しめます。温度を低めにして酸を立てることでバランスよく料理にもペアリングバッチリでした。
主役のフロマージュ。チーズのことは詳しくないですが、一番気に入ったのが「クロミエ・レ・クリュ」(写真右下)。フランス 白カビチーズ ”ブリー” の仲間ということ。
白カビだけどものすごく主張が強い。悪い言い方するとクサイんですが、40後半になるとこのくらいがちょうどいい笑 クセになるクサさというか、バルバレスコにも全然負けないペアリングでした。
あとはフロム ダンベール(青カビ)かな。ブルーのスパイシーさをしっかり感じつつも、吸っとるコクのある味わい。ロックフォールのガツンとくるスパイシーなブルーとはまた違う上品なブルーチーズ。もちろんバルバレスコとバッチリ。もう無限ループです。