ワインレポート

【ワイン会参加レポート】40年熟成ダブルマグナムに感涙 〜ボルドーワイン〜

ワイン会参加レポートです。ワイン会のテーマは「ボルドー」。なかでも、滅多にお目にかかれない熟成ダブルマグナム(容量3リットル)が感動の美味しさでした。

その他にも、お金をいくら出しても今は買えないようなプライスレスな1960年代〜1970年代の熟成ボルドーがズラリの感動ワイン会でした。

熟成したボルドーワインはとてもエレガントで複雑、飲み込むのがもったいないと感じるほど素晴らしい味わいです。

では、ご紹介していきます!

①【泡】ビオビオ バブルス スプマンテ NV チェーロ エ テッラ

乾杯はイタリア ヴェネト州のスプマンテ。ブドウ品種はガルガネガ 80% 、インツォリア 20%。シャルマ方式。

特徴はワイン名にもある通り、ブドウはビオロジックで造られています。ビオロジックは有機農法かつ月の満ち欠けなど天体活動に合わせて栽培や収穫が行われる、とても手間とコストのかかる栽培方法です。イタリア政府認定のオーガニック認証を取得するなど、身体に優しいスプマンテ。

ちなみにスプマンテはイタリア語で「スパークリングワイン」のことですね。

テイスティングメモ

青リンゴやライムなど柑橘の香りで、香りのボリュームはやや控えめ。ほのかな甘みが特徴です。ワインが苦手な人でも飲めちゃうような軽やかな味わい。身体に優しいカジュアルなスプマンテ。

点数:3.3(5点満点)

②【白】タメリーニ ソアーヴェ 2023

イタリア ヴェネト州のソアヴェ。樹齢約30年のガルガネガ100%から造られます。生産者のタメリーニはソアーヴェを代表する生産者。ワイン評論家のロバート・パーカーにベスト バリューワインと言わしめたほど、低価格で高品質なワインを生産します。

ブドウ収穫後に冷蔵保管庫で0度で10時間保存することで、ブドウのアロマやエレガントさを維持。そアーヴェでは珍しくMLF(マロラティック発酵)を行い、1週間に一度バトナージュすることで旨み成分をワインに与え、エレガントでいながらリッチでフローラルのような香りのワインになります。

テイスティングメモ

白い花の香りが主体で、とても華やかな印象。パインや桃のニュアンスに酸とミネラルが味を引き締めます。リッチな味わいで華やか、幸せにさせてくれるワインです。

点数:4.0(5点満点)

③【白】ソアヴェ クラシコ モンテトンド

イタリア ヴェネト州のソアヴェ。ガルガネガ100%。生産者のモンテトンドは1979年創業。収穫は全て手作業、ステンレスタンクで発酵・熟成。

テイスティングメモ

白い花、青リンゴの香り。フローラルな華やかさと酸とミネラルが同居するのはそアーヴェの特徴かもしれない。やはりソアーヴェ好きだな〜

点数:3.8(5点満点)

④【赤】シャトー ボーモン 1985 ダブルマグナム

本日の主役です。ダブルマグナムはその巨大さから、普通のワイン好きでは長年保管できません。ワイン会主催者のレストランオーナーが長年保管されていた逸品です。手に入れたくても手に入れられないプライスレスなワイン

大きいサイズのワインは空気に触れる部分が通常のボトルより少ないため、ゆっくり熟成すると言われています。ゆっくりじっくり時間をかけて熟成するからこそ、その美味しさはハンパないです。

シャトー ボーモンはボルドー オーメドック地区のクリュ・ブルジョワ級のシャトーです。いわゆる格付けワインではありません。がしかし、結果から言うと本日のワインでいちばんの美味しさでした!これはダブルマグナム故なのか、ちょうどいい熟成タイミングだからなのか、当たり年だからなのかわかりませんが、とにかく格付けワインたちより美味しかった。

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、プティ・ヴェルドのブレンド。比率は不明。

テイスティングメモ

熟成したボルドーワインに出てくる紅茶の香りが圧倒的。タバコやスミレ、皮など熟成由来の香りが複雑でものすごく艶っぽい。飲むのがもったいないと感じるくらい。味わいはこなれたタンニンと凝縮した旨み成分が口の中を優しく包み、喉を通った後も心地よい香りがずっと続きます。40年を経てもなお最高の状態。この味わいだけど、通常ボトルの最近ヴィンテージなら4000円以下で買えるのだから、寝かしておく価値のある1本。これは絶対リピートしよう。そして、最新ヴィンテージと比較してみよう。

点数:4.7(5点満点)

⑤【赤】シャトー カントメルル 1974

メドック格付け第5級シャトー。ボルドー オーメドック地区。格付けはされるだけでもすごいんです。最新ヴィンテージで約9500円です。ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョン主体でメルロ、プティ・ヴェルド、カベルネフランのブレンドです。50年熟成。

テイスティングメモ

同じく紅茶の香りにタバコやすみれや皮。香りの印象は似てますが、ボリュームはボーモンに比べると控えめ。味わいはピュアで旨味よりクリーンでエレガント。ほんとにカベルネ・ソーヴィニョン主体?って思いたくなるほど、味わいは綺麗。50年経つと、さすがにボリュームがへっているのか、そんな印象もあり。でも旨い。

点数:4.2(5点満点)

⑥【赤】シャトー ブスコー 1967

ボルドー グラーブ地区の格付けワイン。左岸では珍しくメルロの比率が高く、他にカベルネ・ソーヴィニョン。1967年は昭和42年。58年の熟成です。凄すぎる。

もはや感覚が麻痺してきました笑 圧倒的に美味しいのに飲み慣れてきた。この感覚に慣れると普通のワインをどう感じるのか怖くなってきました笑

ちなみにネットで検索すると、1963年のシャトー ブスコーが187,000円で売られていました。ひょえー(@_@)

テイスティングメモ

やはり香りは共通している。カントメルルより味わいが力強く若く感じるのが不思議。58年熟成なのに。。旨味を感じるエレガントワインということで、さすがの味わい。

点数:4.5(5点満点)

⑦【赤】シャトー ローザン・ガシー1977

メドック格付け第2級。ボルドー マルゴー村です。マルゴーのワインは左岸メドック地区の中ではもっともエレガントなワインと言われています。第1級 シャトー マルゴーやマルゴーに並び称されるシャトー パルメに隣接した非常に恵まれた立地にあります。

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、プティ・ヴェルドのブレンド。最新ヴィンテージは20,000円前後です。48年熟成のワインの価格は・・

テイスティングメモ

マルゴーらしい柔らかい口あたり。いい熟成と香り、柔らかさ。複雑で優しい、うっとりするようなワイン。

点数:4.5(5点満点)

⑧【赤】シャトー ラフォン・ロシェ 1964

メドック格付け第4級サンテステフ村。5大シャトーに隣接する最高の立地。サンテステフはメドックの中でも、力強さと重厚な味わいが特徴のワインです。つまり、熟成向きですね。今回のラインナップで最も古い1964年(昭和39年)。もはや歴史ですね。。

カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、プティ・ヴェルドのブレンド。最新ヴィンテージは8,500円前後です。割とリーズナブルです。しかし、61年熟成のワインって・・

テイスティングメモ

もう麻痺してるけど、香りは共通。61年経った今も味わいは全然若く力強い。凄すぎる。さすがサンテステフ。複雑で妖艶な香りと旨み成分が口の中で入り乱れています。もう凄すぎて。。

点数:4.6(5点満点)

さいごに

とにかくすごいワイン会でした。いくらお金を出しても手に入らないようなプライスレスなワイン達。しかもワンオーナーで管理が行き届いた状態で保管された熟成はワインは、もうこのワイン会でした飲めないと確信しています。

これらのワインの価値を十分に理解した仲間と喜びを共有しながら愉しむワインは最高の時間です。

おまけ)ボロボロのコルク

抜栓していただいた方、大変お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

 

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