ワイン日記

【赤ワイン】ボジョレーと侮るなかれ!凝縮感たっぷりの赤ワイン

本当の宅飲みおすすめワインを探すため、20万円分のワインを買ってみようと思い立ってはじめたシリーズ。

シリーズ 10本目。今回は、ボジョレーのガメイ種の赤ワインです。

ボジョレーといえばヌーヴォー(新酒)というくらい、毎年11月に解禁されるその年収穫されたブドウで造る「ボジョレー ヌーヴォー」のイメージが強いですが、それ以外にもあるんです。

というか、むしろヌーヴォー以外がボジョレー本来のワインと言った方が正しいでしょう。

ボジョレー ヌーヴォーのあっさりしたイメージとは全然異なる真のガメイの姿がそこにはありました。

それでは、いってみましょう!

ジョセフ・ドルーアン ムーラン ナ ヴァン

生産者は、ブルゴーニュ ボーヌの名門「ジョセフ・ドルーアン」です。

ジョセフ・ドルーアン

1880年にブルゴーニュワインの中心地ボーヌに創立された、家族経営の名門ドメーヌです。テロワールを最大限表現した伝統的なワイン造りをモットーとしており、「エレガンスとバランス」を追求したブルゴーニュを代表するドメーヌです。

1976年より除草剤などの化学薬品は一切使用せず、1988年には本格的な有機栽培へ転換。 また、2007年にビオディナミ農法を全自社畑へ導入しています。身体に優しいワイン造りですね。

収穫は全て「手摘み」です。良質なブドウだけを選定しています。とても手間のかかる作業です。培養酵母を使わず天然酵母のみでの発酵も、テロワールを最大限表現するためです。これは、うまく発酵しなければワインは台無しとなるため、ワイナリー経営としてはとてもリスクをともなう製造方法です。

ブドウ作りから醸造方法まで、一切の手抜きなしで自然本来の味わいを表現することを目的としているのがわかります。

ブルゴーニュに多数の畑を所有しますが、今回ご紹介するのはブルゴーニュ ボジョレーの村名AOC「ムーラン ナ ヴァン」です。

ジョセフ・ドルーアン ムーラン ナ ヴァン

ムーラン ナ ヴァン村は、ボジョレーにある「クリュ・デ・ボジョレー」と呼ばれる10の村名AOCの中でも筆頭格のAOC。

ブドウ品種はガメイ、ビンテージは2021年です。

ワインレビュー

色合いは紫に近い濃いめのルビー。香りは、キャンディ、いちごジャム、しかもトーストに塗った直後の加熱されたジャム。第一印象は、果実の凝縮感がすごい。ブドウの持つパワーを感じます。タンニンは中程度で飲み心地の良いワインでした。

ボジョレーのイメージが変わるくらいの凝縮感のある味わいです。

ボジョレー ヌーヴォーの多くは、ガメイ種の特徴であるキャンディのような甘いニュアンスと軽い口あたりのライトなワインが多いですが、これは全然違います。フレッシュですが果実の凝縮感、旨みがすごいです。さすが名門ドメーヌが造るボジョレーは一味も二味も違います。

個人的にはやはりピノ・ノワールの方が好みですが、このワインならガメイもありです。

ジョセフ・ドルーアン ムーラン ナ ヴァン
生産地:ブルゴーニュ ボジョレー ムーラン ナ ヴァン村
品種:ガメイ
価格:約3300円(2023年6月現在)
香り:キャンディ、いちごジャム、トースト
味わい:果実の凝縮感、タンニン中程度、旨み
点数:3.5