ワインレポート

胸熱!旨すぎビール KIRIN スプリングヴァレー

「この味わいを缶ビールで出せるんか!」

ひとり興奮に震えたビール、スプリングヴァレー。恐るべしKIRIN。これまではサッポロビールのエビスが自分の中で一番だったのが、これは上行ったかもしれない。

プレミアムビール市場では、サッポロビールは「エビス」、サントリーは「プレミアムモルツ」という2大勢力が市場を分け合い、キリンは弱かった印象ですが、ここにきてスゴイのが出てきました。

日本のビール旨い!

2種類のスプリングバレーをレビューします!

KIRIN スプリングバレー

1870年、日本のビール産業の礎を築いた横浜の醸造所
「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレー・ブルワリー)」。
その志を受け継ぐキリンビールが、原料も手間も時間も一切手加減なしで、
渾身のクラフトビールをお届けします。
「ビールって、こんなにおいしいものなんだ。」
感動のビール体験がここにあります。

引用:スプリングバレー ブランドサイトより
https://www.springvalleybrewery.jp/

日本にビールが伝えられて間もない1870年、文明開花の真っ只中に一人のアメリカ人“ウイリアム・コープランド”が横浜にビール醸造所を設立、「スプリングバレー・ブルワリー」。

その頃のビールは輸入ものがほとんど、ごく一部の限られた人が楽しむ飲み物でした。

ウイリアム・コープランドが醸造に成功するまでには、多くの困難があったようです。しかし、湧水を動力に利用したり、麦芽を粉砕する水車を設置したり、麦汁を冷却するために寒冷期に仕込みを行うなど、様々な工夫を凝らし困難を乗り越えていったそうです。

こうしてつくられたビールは、横浜に住む外国人を中心に話題になり、その後日本人にも広く飲まれるように。彼の元で学んだ日本人醸造家たちは、その後全国各地で国産ビールをつくり、国産ビールの礎が形成されていきました。

150年の時を経て、彼の想いを受け継ぎ発祥の地である横浜で「美味しさを愚直に追求するクラフトビール」スプリングバレーは生まれました。胸が熱くなる想いです。

こうした人々の熱い思いを知ると、さらに味わいが深くなるものです。

スプリングバレー 豊潤(496)

色合いは、琥珀色です。コクのある味わいから贅沢に麦芽が使用されていることがわかります。喉ごしは柔らかく、旨味があとから追っかけてきます。鼻から抜ける香りは、ホップの良い香りとバナナの香りがします。

とても深い味わい。一口飲んで、ただただ幸せな気分になりました。

スプリングバレー シルクエール

まさにシルクのような滑らかな味わいです。より華やかな香りと滑らかさは上質そのものです。目を閉じると、照明の落ち着いたクラフトビール醸造所直結のレストランで、出来立てのビールを飲んでいるような気分になります。

日本のビールとても美味しいです。本場のドイツやベルギーで飲んだことある訳ではありませんが、きっとかなりいい線いってると思います。インド人が日本のカレー食べて美味しさに感動するのと同じくらいのレベルです。きっと。

さいごに

今回は、あまりの美味しさにワインではなくビールをレビューさせていただきました。

ワイングラスがある方は、ぜひワイングラスで飲んでみてください。できたらピノ・ノワール用の大きなグラスがいいとおもいます。(自分はボルドータイプで飲みましたが)

より香りが広がり、美味しさを引き立ててくれると思います。