本当の宅飲みおすすめワインを探すため、20万円分のワインを買ってみようと思い立ってはじめたシリーズ。シリーズ 20本目となる今回は、カリフォルニアのシャルドネです。
カリフォルニアワインは”パワフル” 、”濃厚”など、力強いイメージが強いですが、今回ご紹介するワインはカリフォルニアのいいところを持ちつつエレガントなワインでした。
「これはムルソーか!?」
フランス ブルゴーニュの銘醸地「ムルソー」を思わせるリッチな味わい。おすすめのシャルドネワインです。みなさんのワイン選びの参考になれば嬉しいです。
オーボンクリマ サンタマリアヴァレー シャルドネ ミッションラベル
オーボンクリマ
生産者のオーボンクリマはジム・クレンデネン氏が1982年に設立したワイナリーで、ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエ氏の元で修業し、彼のワイン造りに多大な影響を受け、カリフォルニアでブルゴーニュ・スタイルのワインを造り続けた先駆者であり、カリフォルニアを代表する生産者です。
醸造過程においても余計な手は加えず、基本的に補糖や補酸、培養酵母は使わず野生酵母で発酵させる伝統的な造り方で、畑本来の素晴らしさを引き出すワイン造りをしています。
ジム・クレンデネン氏は残念ながら2021年5月に逝去しましたが、オーボンクリマは彼の遺志をしっかりと継承しています。カリフォルニアを代表するワインとして、ブルゴーニュ・スタイルのエレガントなワインを造り続けています。
オーボンクリマ サンタマリアヴァレー シャルドネ ミッションラベル
オーボンクリマのあるサンタマリアヴァレーは、年間降水量も少なく、冷涼なサンタ・バーバラの中でも特に冷涼な地域。東西に走る丘陵に沿って海から涼しい風が流れ込み、秀逸な酸がキープされ、日中の日照量により、十分に熟した果実が育ちます。ピノ・ノワールやシャルドネなどブルゴーニュ品種のワインづくりに適した気候が、繊細でエレガントなワインを生み出します。
ミッションラベルは、教会(ミッション)が墨絵で描かれた和風のラベル・シリーズのことです。輸入元中川ワインのオリジナル・ラベルです。
フレンチオーク樽発酵、熟成。熟成期間は約12か月間。シャルドネ100%、ヴィンテージは2020年です。価格は税込3400〜3600円(2023年8月現在)です。
ワインレビュー
色合いはゴールドに近いイエロー。アプリコット、熟したリンゴ、白い花、ハチミツ、トーストの複雑な香り。果実味と樽感がバランス良く調和し、程よい酸がきれいに溶け込んでいます。余韻も長くリッチな味わい。
リッチな味わいですがパワフル過ぎず、調和の取れたエレガントなシャルドネ。香りも複雑で余韻も長く、ムルソーの1級畑を思わせる味わいです。ムルソー1級畑なら1万円超えなので、この味わいが3400〜3600円は、むしろお買い得といえるでしょう。
リッチでエレガントな上質なシャルドネ、おすすめです。
オーボンクリマ サンタマリアヴァレー シャルドネ ミッションラベル
生産地:アメリカ カリフォルニア サンタマリアヴァレー
品種:シャルドネ100%
価格:税込 3400〜3600円(2023年8月現在)
香り:アプリコット、熟したリンゴ、白い花、ハチミツ、トースト
味わい:実味と樽感がバランス良い、程よい酸、余韻長くリッチ
点数:4.0