ワインレポート

【主催ワイン会レポート】2025年1月 「オーストラリア&ニュージーランド」 Day2

主催ワイン会 2025年1月のテーマは「オーストラリア&ニュージーランド」。

オーストラリアワインとニュージーランドワインはもしかするとあまり馴染みがないかもしれませんが、実は超オススメなんです。

特に3000〜5000円くらいで美味しいワインを探す時にオーストラリアワインとニュージーランドワインは威力を発揮します。

ちょっと奮発する週末や食事会にお呼ばれした時など、3000〜5000円はちょうどいい価格なんですね。

みなさんのワイン選びの参考になれば嬉しいです。

ワイン会 1日目のレポートはこちら

【主催ワイン会レポート】2025年1月 「オーストラリア&ニュージーランド」 Day1主催ワイン会 2025年1月のテーマは「オーストラリア&ニュージーランド」。 オーストラリアワインとニュージーランドワインはもしか...

Day2|オーストラリア&ニュージーランド

①【泡】ナイアガラ ハセガワヴィンヤード 2024

産地:北海道余市町 品種:ナイアガラ 生産者:藤野ワイナリー

藤野ワイナリーは札幌市南区藤野にあるワイナリー。自社畑ブドウか北海道産ブドウで自然なワインづくりをしています。余市町のハセガワヴィンヤードで収穫されたナイアガラを使用し、野生酵母で発酵、酸化防止剤無添加、無ろ過で瓶詰。瓶内二次醗酵で造られるナチュールワイン。

テイスティングメモ

にごりのある外観。ナイアガラとすぐわかるマスカットの香り。味わいはナチュール特有の滋味深い味わい。微発泡の泡や香り、味わい全体で体に優しい印象。ナチュールは北海道の魚介と相性がいいので、甘い香りのワインが好きな方にはオススメ。
点数:3.5(5点満点)

②【白】インヴィーヴォ ソーヴィニヨンブラン2024

産地:NZ マールボロ 品種:ソーヴィニョン・ブラン100% 生産者:インヴィーヴォ

ニュージーランドを代表するブドウ品種といえば ソーヴィニョン・ブラン です。飲むと記憶に残る鮮烈な味わいは瞬く間に世界的スタンダードとなりました。柑橘系やハーブの香りが豊かで、特に青草のようなフレッシュさが特徴のワインです。

テイスティングメモ

レモンやライムなど柑橘系とハーブや青草の香り。メインはハツラツとした酸味でさわやかな味わい。ニュージーランドらしい酸味と青草のような香りが身体を元気にしてくれる。サラダやカルパッチョにピッタリ。リーズナブルな価格ながらしっかりとニュージーランドを感じさせてくれる。
点数:4.0(5点満点)

③【泡】クラウディベイ ペロリュス NV

産地:NZ マールボロ 品種:シャルドネ、ピノ・ノワール 生産者:クラウディベイ

クラウディは1985年に設立、ニュージーランドのソーヴィニョン・ブランを国際的に認知させた立役者と言われています。今はあのルイヴィトンと同じLVMHグループの一員です。2年以上の瓶内熟成を経て造られるさわやかさと複雑さ、バランスにすぐれたスパークリングワインです。

テイスティングメモ

フレッシュなリンゴやレモン、白い花などのフローラルな香りにハチミツ。洋ナシを思わせる膨らみある果実味に細やかな泡立ち、ナッツの余韻も心地よい。5000円以下で買えて、シャンパンに引けを取らない味わい。

点数:4.0(5点満点)

④【白】クラウディベイ シャルドネ 2021

産地:NZ マールボロ 品種:シャルドネ100% 生産者:クラウディベイ

マールボロは海に囲まれた冷涼な海洋性気候で、ニュージーランドの中で最も日照時間が長い場所です。そのためブドウはしっかりと酸を残しつつ熟成度が非常に高くなります。ミネラル分が豊かでクリーミー。フレンチオークで12カ月間熟成させることにより複雑味があり、骨格のしっかりとしたエレガントなシャルドネです。

テイスティングメモ

ライムやオレンジにナッツの香ばしさ。キレイな酸味と深いミネラル感、上質かつ豊かな樽香がムルソーぽい。実にいいワイン。クラウディイベイは本当にいいワインつくるな〜。個人的に今日イチ。
点数:4.2(5点満点)

⑤【赤】トルパドル・ヴィンヤード ピノノワール 2022

産地:豪 タスマニア州 品種:ピノ・ノワール100% 生産者:トルパドル・ヴィンヤード

タスマニア州は南緯42度に位置し、オーストラリアで最も冷涼なワイン産地。日本で言うと北緯43度の札幌と同じくらいですね。冷涼な気候を活かしたブルゴーニュ系のピノ・ノワールやシャルドネの知る人ぞ知る銘醸地です。野生酵母、一部全房での発酵。フレンチオーク(新樽30%)にて9ヶ月熟成。数々の国際コンクールで賞を受賞するワイン。北海道も負けられない!

テイスティングメモ

ストベリーやラズベリーの赤系果実のエキスが凝縮し、一部全房発酵由来と思われるスパイシーさがある。出汁のニュアンスもある滋味深い味わい。独特だけど体に染み入る美味しさは上質なナチュールワインを飲んだ時の感覚。赤と白で違うけど、クレドセランを飲んだ時の印象に似ていた。今飲んでも美味しいけど。5年くらい経って飲むと最高だろうな。タスマニア ピノ いい。ただ1万円近くするので、コスパ的には良くも悪くもなく。
点数:4.1(5点満点)

⑥【赤】ファースト・ドロップ マザーズ・ルーイン カベルネソーヴィニヨン 2018

産地:豪 南オーストラリア州 品種:カベルネソーヴィニョン主体 生産者:ファーストドロップワインズ

オーストラリアの赤ワインといえばシラーズが有名ですが、近年ボルドー系品種であるカベルネ・ソーヴィニョンも国際的に評価が高くなっています。冷涼な気候かつ日照時間が長いことから、酸がしっかりしたエレガントなワインとなります。フレンチオーク(新樽10%)にて15か月熟成。

テイスティングメモ

黒系果実の凝縮感が中心だが、ハーブのニュアンスが独特。タンニンしっかりだけど酸味とハーブを感じて飲むと、どこかシラーズに近い印象。カベルネ・ソーヴィニョンを期待して飲むと「なんか違う」と感じてしまうかもしれないけど、この独特さは悪くない。自然な造りゆえの独特さが、いい意味で個性的な味わいになっている。
点数:3.9(5点満点)

⑦【甘】スリーブリッジズ 貴腐ワイン 2022

産地:豪 ニューサウスウェールズ州 品種:セミヨン 生産者:カラブリア・ファミリー・ワインズ

一房のブドウからスプーン一杯しか造られない希少なワイン。家族経営で量より質を重視したワイン作りを行い、ハチミツのようなとろける甘さのデザートワインです。

テイスティングメモ

ゴールドで輝きのある色調。ハチミツ、白い花の香り。ハチミツのような濃厚な甘さの中にりんごの香りが隠れていて、しっかりとした酸とミネラルがあるので飲んだ印象はエレガントなデザートワイン。我が家に常時ストックしてるコスパデザートワイン。
点数:4.0(5点満点)

まとめ

2025年 一発目のワイン会は無事終了。準備は毎回大変だけど、終わってみるとやって良かったなと感じる。世界各地のワインをテイスティングできて自分自身の勉強になるのはもちろん、参加者の皆さんの声を直接聞けてそれが心の励みにもなる。これからも楽しみながら頑張っていこう。

オーストラリアワイン、ニュージーランドワインのポテンシャルの高さを感じることのできたワイン会でした。

特にオーストラリアのシャルドネにはビックリした。シャルドネの印象があまりなかったけど、エレガントなブルゴーニュ系シャルドネとして、フランスに次ぐ存在なのではと感じさせてくれました。

予算を5000円まで広げられるなら、オーストラリアとニュージーランドはオススメ!以下の記事でオーストラリアワインとニュージーランドワインの特徴について解説してますので、ぜひワイン選びの参考にしてみてください。

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