ワイン日記

【スパークリング】ニュージーランドの「ブラン・ド・ブラン」

本当の宅飲みおすすめワインを探すため、20万円分のワインを買ってみようと思い立ってはじめたシリーズ。

シリーズ 9本目。今回はニュージーランドのスパークリングワインです。

なんとこのワインは「ブラン・ド・ブラン」です。「ブラン・ド・ブラン」は一般的に、白ブドウ(シャルドネ)100%でつくられるスパークリングワインのことを言います。すっきり辛口でシャープな酸味が魅力のスパークリングワインになります。

本場シャンパーニュでは、3つのブドウ品種がブレンドされますが、敢えてシャルドネだけでつくられるシャンパンは高価で貴重です。最も有名なブラン・ド・ブランは、「サロン」というシャンパンです。いつかは飲んでみたい憧れのシャンパンです。

オイスターベイ スパークリング キュベ ブリュット

産地はニュージーランドの北島にあるホークスベイです。肥沃な土壌と温暖な気候から、赤ではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、白ではシャルドネが特に有名です。

ニュージーランドは北島と南島の2つの島からなる国ですが、南半球にあるので北島の方が温暖な気候です。ワイン名のオイスターベイは、牡蠣の養殖が盛んな湾の名称が由来となっています。

ブドウ品種はシャルドネ、ノンヴィンテージです。価格は安ければ2000円台前半で購入可能です(2023年6月現在)。

ワインレビュー

色合いは淡いレモンイエロー、細かい泡が繰り返し立ち上ります。香りは、レモン、グレープフルーツの皮、チョーク、パン。酸味がさわやかですが、柑橘系と白桃のような果実味がありチャーミングな印象。アフターに苦味が残る感じは、カヴァにも似ています。

柑橘系の香りとミネラル、パンの香りは複雑で、シャンパンを思わせるようです。味わいは柑橘系の爽やかさと白桃のようなほのかに甘い果実味が主体です。とてもすっきりした味わいでミネラルを感じるので、ワイン名の由来である牡蠣など魚介系、もしくは繊細な和食にもペアリングばっちり合うかなと思います。

早めに収穫されたシャルドネを使い、自然酵母で発酵されます。ブドウがもつ特性を最大限活かしたワインつくりです。

泡は細かいですが、泡立ちの持続性はそれほど強くないので、グラスに注いだら早めに飲むことをおすすめします。この辺りは、タンクで二次発酵がおこなわれていることが影響していると思います。

シャルドネ100%のとても贅沢な「ブラン・ド・ブラン」が2000円台前半で楽しめるのは、ニュージーランドならではです。

オイスターベイ スパークリング キュベ ブリュット
生産地:ニュージーランド ホークスベイ地区
品種:シャルドネ
価格:2000円台前半(2023年6月現在)
香り:レモン、グレープフルーツの皮、チョーク、パン
味わい:すっきりさわやか、白桃の果実味チャーミング
点数:3.5