ワイン日記

【酒精強化ワイン】シェリーは好き嫌いの分かれる味わい 大人にこそ飲んでほしい

世界3大酒精強化ワインである「シェリー」は、ワインにアルコール度数を高めるブランデーが加えられたお酒です。

スペイン南部 アンダルシア地方に位置する3地区でのみ造られ、辛口から極甘口までさまざまな味わいのタイプがあります。

シェリーについての詳細は過去記事で解説してるので、よかったらご覧ください。

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ボデガス ヒメネス スピノラ シェリー ペドロ ヒメネス ソレラ 1918

辛口から極甘口まである味わいの中で、極甘口が ”ペドロヒメネス” に分類されます。

ペドロヒメネス(極甘口/ 濃い琥珀色)

品種:ペドロヒメネス
アルコール度数:15〜22%
ポイント:ペドロヒメネスを干しブドウにして糖度を高めて白ワインをつくる

生産者|ボデガス ヒメネス スピノラ

スペイン南部アンダルシア地方へレスで極甘口のシェリー「ペドロ・ヒメネス」に特化した珍しいボデガ(ワイナリー)です。

「レベルの高いペドロ・ヒメネスだけをリリースする」というミッションのもと、品質最優先&少量生産を貫く年産1万本に満たないヘレス最小のボデガです。

特筆すべきは、伝統的な「100%手摘み収穫と100%天日干し」。極甘口シェリーを造るためには、収穫したブドウを圧搾にかけるまえに天日で干す作業があります。現在ペドロ・ヒメネスの生産では、一部天日干し・あえて全く天日乾燥ブドウを使わないことが許可されています。

それはコストがかかりすぎるからです。乾燥させることで生産量が減り、時間もかかります。天日干しは生産コストが高いのです。

品質主義を貫くヒメネス・スピノラ社では品質重視の方針から、「100%天日干し」を貫き、他に類のない芳醇なアロマを備えるシェリーを造っています。

ボデガス ヒメネス スピノラ シェリー ペドロ ヒメネス ソレラ 1918

ブドウ品種は、ペドロ・ヒメネス 100%。ラベルにはシリアルナンバーが刻印されております。ヴィンテージが記載されていないので、いつ販売されたワインかはわからないです。

発酵はオーク樽(250L)、熟成はオーク樽熟最低15年(200L、250L、新樽は使用しない)。リリースするまでにとても時間がかかります。

ちなみにシェリーには「ソレラ システム」という熟成方法があります。

ソレラシステム

何段も樽を積み重ね、一番下にある樽から決められた量をボトリングしていき、下の樽の減少した分を二段目の樽から継ぎ足し、さらにその目減り分を上の樽から継ぎ足す「ロシオ」という作業が行われます。こうすることで、年式の異なるワインがブレンドされ、安定した品質で、個性的な味わいのシェリーが生まれます。

ワインレビュー

色合いは、レンガ色から茶色でかなり熟成しているように見えます。香りはシェリー特有の還元香に綿飴、レーズンなどドライフルーツ、ジャム、チョコなど複雑。味わいは黒蜜のような濃厚な味わい。柔らかい口あたり。

シェリーは人によって好き嫌いの分かれる味わいですね。自分はもちろん好きですが、ワインを勉強し始めた頃は「うわー マズッ」と心の中で思っていた記憶があります。時を経て美味しさに気づくこともありますね。

ひと通り食事が終わってデザートと一緒に楽しむのもよし、場所を変えてバーでしっぽり楽しむのもよし。個人的には、バーでシェリー飲んでる人は大人に見えます笑

日持ちもするので、1本自宅にあると食後にもう1杯飲みたい時や甘いものと一緒に飲めて重宝します。自分はウィスキー代わりに夜に一人じっくり飲むことが多いです。

大人になったなー(十分いい歳ですが)

ボデガス ヒメネス スピノラ シェリー ペドロ ヒメネス ソレラ 1918

生産地:スペイン アンダルシア ヘレス
品種:ペドロ・ヒメネス 100%
価格:約 8500円(2023年12月現在)
香り:綿飴、レーズン、ジャム、チョコ
味わい:黒蜜濃厚、柔らかい口あたり