ワイン日記

【赤ワイン】5大シャトーの筆頭格 「ボルドーの真髄」と呼ばれるエレガンスは超ハンサム

ワイン好きなら誰もが憧れるワイン「5大シャトー」。フランス メドック地区 格付け第1級の5つのシャトーのことを呼びます。今回ご紹介するのは5大シャトーの中でも筆頭格の ”シャトー ラフィット ロートシルト” です。

超憧れだったワインをついに飲むことができた喜び、そして感動の味わい。ますますワインが好きになりました。

シャトー ラフィット ロートシルト |AOC ポイヤック

産地|ボルドー メドック地区 ポイヤック村

フランス ボルドーの中でも高級ワインが生み出されるメドック地区。メドック地区の中でもさらに良質なワインが生み出されるのがポイヤック村です。5大シャトーのうち実に3つがポイヤック村(ラトゥール、ラフィット ロートシルト、ムートン ロートシルト)です。

ポイヤック村でも北の方に位置しサンテステフ村に近いです。土壌は細かい礫を特徴とする風積砂混じりの土壌です。

生産者|シャトー ラフィット ロートシルト

「ボルドーの真髄」と言われる最高峰ワイン生産者です。ラフィットは5大シャトーの中でも筆頭格で、最も香りが複雑でエレガンスを体現したワインと呼ばれます。

シャトー・ラフィットでは ”伝統を継承しつつ現代的手法を取り入れる” という考え方を持っています。ブドウは伝統的手法で多くの手作業で行われ、化学肥料の使用はほとんどありません。また、厳格に収量を管理しています。

つまり、たくさん稼ぎたいからブドウをたくさん栽培してたくさんのワインをリリースするのではなく、高品質のワインを作るためブドウの収量を減らし、1粒のブドウの凝縮度を上げる手法です。

伝統的なブドウ造りに対して、醸造設備には近代設備も取り入れます。収穫したブドウは区画ごとに分けて、オーク製の大型の発酵槽と温度管理されたステンレス発酵槽の2種類で発酵させるのが基本です。アルコール発酵の後はタンク内でマロラティック発酵したのち、各ワインのレベルに合わせてトーストされたオーク樽(新樽比率100%)で熟成します。3月の1回目の澱引きのタイミングでワインはブレンドされ、18〜20ヶ月熟成されます。

つまり、収量を落とし、手間をかけてブドウ栽培し、醸造設備もコストをしっかりかけて最高のワインを生み出すワイン造りをしているからこそ、価格も高くなるということですね。

ただ、昔は「5大シャトーも2万円くらいで買えた」という話です。2023年現在は軽く10万越えですので、ゆうに5倍以上に価格高騰したことになります。ワイン投資ほど確実な投資はないと一部で言われるのも納得です。

シャトー ラフィット ロートシルト 1987年 M.G

AOCポイヤック、ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニョン 70%、メルロ 25%、カベルネ・フラン 3%、プティ・ヴェルド2%のブレンドです。セパージュ比率はその年のブドウの出来によって変わります。

ボトルはマグナムで通常の2倍の大きさです。通常のボトルより、ゆっくりと熟成すると言われています。

ヴィンテージはなんと1987年、36年の熟成です。

ワインレビュー

色合いは、エッジがレンガ色のガーネット。香りは、レンガ、紅茶、枯葉、コーヒー、タバコ、出汁。とてつもなくエレガント。味わいはタンニン、酸味、柔らかさ、アフターの長さ、全てが高次元で調和してます。それでいて力強さも健在だから恐ろしい。

とにかくエレガント!

カベルネ・ソーヴィニョンは力強くて濃いワインのため ”エレガント” とは対極にあるようなイメージですが、熟成することによってタンニンがワインに溶け込み、口当たり優しくエレガントになっていくのです。

つまり、熟成させてエレガントになってから飲むべきワインということです。逆にいうと、若いうちに飲むとワインが本来持つ美味しさを味わえない可能性が高いです。

ブドウは年毎に出来のいい年とそうでもない年があります。それによって、同じ生産者の同じ銘柄のワインであっても熟成ポテンシャルは異なります。なので、ソムリエは多くの経験と知識からベストと思える飲み頃をお判断し、お客様にオススメするのです。

36年経っても骨格がしっかりしているのにはびっくりだし、これが最高峰のワインかと超一流のワインに酔いしれました。

シャトー ラフィット ロートシルト 1987

生産地:フランス ボルドー ポイヤック村
品種:カベルネソーヴィニョン70%、メルロ25%、カベルネフラン 3%、プティ・ヴェルド2%
価格:約15万円(2023年12月現在)
香り:レンガ、紅茶、枯葉、コーヒー、タバコ、出汁
味わい:タンニン、酸味、柔らかさ、アフターの長さ、全てが高次元で調和
点数:5.0