ワイン日記

【赤ワイン】イタリアワインの王様 ” バローロ” エレガントで複雑な赤ワイン

本当の宅飲みおすすめワインを探すため、20万円分のワインを買ってみようと思い立ってはじめたシリーズ。シリーズ 29本目となる今回は、イタリア赤ワイン「バローロ」です。

バローロといえば、イタリア高級赤ワインの代表的な存在です。フランスにおいてブルゴーニュが「ワインの王様」と言われますが、イタリアではバローロが「ワインの王様」と言われています。

力強くエレガントな味わいはブルゴーニュに匹敵するとも言われています。そんなバローロについてご紹介します。

イタリア 高級赤ワイン ”バローロ”

産地はイタリア北部 ピエモンテ州です。ブドウ品種は「ネッビオーロ」100%、単一品種から造られます。ネッビオーロはピノ・ノワールのようなエレガントさに力強さも兼ね揃えた高級ブドウ品種です。

また、長期熟成することでよりワインに深みが増し、味わい深く乗るのもブルゴーニュ同様ですね。

ネッビオーロからは、同じピエモンテ州でバルバレスコというワインも造られますが、こちらもバローロ同様高級赤ワインとして知られています。どちらかというと、バローロが兄貴分で、バルバレスコが弟分的な存在です。飲み比べてみるのも面白いかもしれません。

フォンタナフレッダ バローロ 2018

生産者の「フォンタナフレッダ」社は、 ”バローロ”の老舗生産者。なんと、バローロの15%をフォンタナフレッダが生産しています。バローロの味わいを知るにはもってこいの生産者です。

伝統的醸造方法で造られるワインは、ステンレスタンクで平均8~12日間発酵させ、その間頻繁にルモンタージュします。その後マロラクティック発酵を進めながら約2週間のスキンコンタクトによってポリフェノール成分を効果的に取り込ませます。フランス産とスラヴォニア産オーク樽で少なくとも2年間の熟成の後、最低12ヵ月瓶熟成されてから出荷されます。

価格は税込5200円(2023年10月現在)と、バローロの中では比較的リーズナブルな価格帯と思います。

ワインレビュー

色合いはガーネットで、エッジにレンガ色のニュアンスがあります。チェリーやラズベリーなどの赤系果実、バラのフローラル香、シソの香りもします。味わいは、タンニンが溶け込んで滑らかな口あたりですがコッペパンのようなコクがあります。身体にスッと溶け込むような優しくエレガントな味わい。

ヴィンテージは2018年と5年経過してほどよく熟成しています。ちょうど飲み頃かと思います。

香りも複雑でエレガント、ピノ系が好きな人にはおすすめの赤ワインです。逆にカベルネ・ソーヴィニョンの力強いワインが好みの人には少し物足りなく感じるかもしれません。

バローロはブルゴーニュのピノ・ノワール同様に畑で味わいが異なると言われています。当然、造り手によっても味わいは大きく異なるので、今後別の造り手との比較なんかもしていきたいと思います。

フォンタナフレッダ バローロ 2018
生産地:イタリア ピエモンテ州
品種:バルベーラ
価格:税込 約5200円(2023年10月現在)
香り:チェリーやラズベリーなどの赤系果実、バラのフローラル香、シソ
味わい:滑らかな口あたり、コク、優しくエレガントな味わい
点数:3.8