ワイン日記

2024年1月 ワイン会 「ボルドーを極める会 2nd」に参加してきました

2023年11月以来となる知人のワイン会に参加してきました。

前回はあの「シャトー ラトュール」が出てきたワイン会です。今回はボルドー第2弾ということで、期待が高まります。

今回のボルドーは ”右岸” が中心です。右岸と言えばメルロー主体のワインです。「右岸?なんじゃそりゃ」って方は、ぜひこちらのボルドーワイン解説記事も読んでみてください。

【わかりやすく解説】ボルドーワインの特徴とおすすめワインワインを好きじゃない人も聞いたことであるであろう「ボルドー」。ブルゴーニュと並ぶ世界でもっとも有名なワイン産地ともいえるでしょう。 ...

2024年1月 ワイン会 「ボルドーを極める会 2nd」

ワインの本数は全部で7本。なんと最初から最後まで全てのワインが「赤」というこだわりのワインリストでした。通常の食事では考えられないですね。徹底して飲み比べられるのもワイン会の楽しみのひとつです。

そして最後には、またも感動の1本が。それではご紹介しています。

①シャトー・モンペラ 2020

人気ワイン漫画「神の雫」に登場して話題になったワインんです。AOCボルドーで、ブドウ品種はメルロ主体にカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンがブレンドされてます。

ワイン会のテーマは「右岸」ですが、AOCボルドーはどうなのって思った方はワイン通ですね。その通り、AOCボルドーはボルドー全域が対象のAOCなので正確には右岸ではありませんが、メルロ主体ということでトップバッターとして出てきた形ですね。

ワインレビュー

色合いは、濃いガーネット。チョコレート、鉛筆の芯、コッペパンの香り。味わいは力強くコクがありますが、メルロらしく口あたりは柔らかい。アフターはそれほど長くない。3,000円以下で買えるメルロ主体ワインとして、宅飲みにオススメ。焼き鳥タレをおテイクアウトして合わせたい。

点数 3.6

料理はしょっぱなから赤ワインに合う肉3種類からスタートです。

②シャトー・ド・サル 2019

2本目はポムロール地区のワイン。AOCポムロール。ブドウ品種はメルロ主体で、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランのブレンドです。

シャトー・ド・サルはポムロールで最大級の畑を持つ生産者で、安定したクオリティとリーズナブルな価格で知られています。市場価格で5,000円ほどです。

ブドウは手摘みで、コンクリートタンクで醸しとアルコール発酵を約3週間行い、マロラクティック発酵を経てフレンチオーク樽(新樽15%)を使用して12ヶ月間熟成されます。
早飲みもできる親しみやすさがありつつ、10年は熟成できるポテンシャルのワインです。

ワインレビュー

色合いは、濃いガーネット。チョコレート、コッペパン、ブルーベリー、フローラルなど複雑な香り。先ほどより土っぽい印象。飲んだ印象は先ほどよりタンニンが柔らかく厚みがあり、余韻も心地よい。

点数 3.7

③ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー 2019

ワインを勉強し始めた頃に飲んで大好きになったワインです。その頃は好きなブドウ品種はと聞かれるとメルロと答えていたのは、このワインとの出会いがあったからです。初恋のワインと言ったら言い過ぎかもしれません笑

そんな思い出深いワインは、シンデレラワインと呼ばれトップワインの仲間入りした「ヴァランドロー」のセカンドワインです。

サンテミリオン地区で、ブドウ品種はメルロ主体でカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、マルベック、カルメネールがブレンドされています。

ワインレビュー

色合いは、濃いガーネット。皮革、タバコ、レーズン、コッペパン、チョコレートと複雑な香り。熟成したニュアンスも感じます。口に含んだ瞬間、柔らかく優しいタンニンが口中を包み込みます。鼻から抜ける香りも心地よく、土っぽいのにどこか華やかなイメージのあるワインです。週末にいいワイン飲みたい時にはおすすめのワイン。

点数 4.0

続く料理も肉!生姜を豚肉で巻いています。生姜のさわやかな風味がいいアクセント。どでかい手作りシューマイは鮑とマッシュルームのトリュフ風で、ワインのおつまみに最高。

④シャトー ボー セジュール ベコ 2017

サンテミリオン地区格付け 第一特別級(プルミエ グランクリュ クラッセ)のワインです。サンテミリオンは5大シャトーで有名なメドック地区の格付けとは異なる独自の格付けがあります。

ブドウ品種は、メルロ主体でカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンのブレンドです。新樽率100%で清澄も濾過も一切行わない醸造法により、濃縮度が高くコクのある力強い味わいのワインとなります。

シャトー ボー セジュール ベコは、ミスター メルロと呼ばれる天才醸造家「ミシェル ロラン」氏が監修しているシャトーです。

ワインレビュー

色合いは、濃いガーネット。皮革、タバコ、レーズン、コッペパン、チョコレート、フローラルと複雑な香り。先ほどよりも華やかな印象。力強く凝縮した味わいながらも、柔らかく優しいタンニンが口中を包み込みます。メルロも突き詰めていくと華やかさが増していくのがよく感じられるワイン。アフターも長く、高級ワインの風格。

点数 4.2

⑤シャトー・ボーセジュール・デュフォー・ラガロース 2013

シャトー ボー セジュール ベコに隣接した立地。ほぼ同じ土壌のため、生産者によるワインの味わいを楽しむという超贅沢な趣旨。通常の食事ではあり得ないですね。

平均樹齢35年、1ha当たり7200本という高密度で植えられており、全て手積みで収穫。厳しい品質チェックで、徹底した低収量となり生産量が非常に少ないワインです。

過去にパーカーポイント100点を3度も獲得した超実力派シャトー

ワインレビュー

色合いは、濃いガーネット。皮革、タバコ、レーズン、コッペパン、チョコレート、フローラルと複雑な香り。やはり華やかな印象。力強く凝縮した味わいながらも、柔らかく優しいタンニンが口中を包み込みます。ベコとの違いは、酸味が強く感じられたところ。それ以外はほとんど区別できませんでしたが、2013年ヴィンテージでこの酸味なので、より熟成させることができるのはこちらのワインの方かもしれません。今飲むならベコ、将来性ならラガロースかな。

点数 4.1

白老牛のロースは薬味をつけても美味しいですが、何もつけずに肉そのままの味もとてつもなく美味しかった。噛んだ時の肉質、脂の上質な甘さ。最高。食事の締めは人気メニューのたまごサンド。少しずつつまんでワインの当てにするもよし、一気に頬張るもよし。

⑥エスペランス・ド・トロタノワ 2017

ポムロール地区の名門「シャトー トロタノワ」のセカンドワイン。ジャン・ピエール・ムエックス社がワイン造りを行い、メドック格付け第二級に匹敵する品質であると言われています。ペトリュス、ルパンに次ぐ高級ワインと言えるでしょう。

ブドウ品種は、メルロ100%。メルロ100%は今日初めてですね。右岸でもサンテミリオンはメルロの他にカベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニョンがブレンドされることが多いのに対して、ポムロールはメルロ単一品種のワインもあるくらいメルロ比率が高いのが特徴です。

ワインレビュー

色合いは、濃いガーネット。土、きのこ、コッペパン、タバコ、皮革など複雑で熟成したニュアンスもあり。香り自体もとても力強い。口に含むとタンニン、酸味、まろやかさ、コクが高次元で調和していて、ただただ心地よい。旨み成分も感じ、食欲がそそられます。ワイン単体でももちろん美味しいですが、いい肉のすき焼きに合わせてみたい。

点数 4.4

⑦シャトー・パルメ 1996

きたー! 最後はなんと「シャトー パルメ」です。

一度は飲んでみたかった高級ワイン(ToT)

ここで「パルメはマルゴー村だから左岸では?」と思った方はかなりのワイン通ですね。そのとおり、左岸にあるメドック地区のあるマルゴー村にシャトー パルメはあります。メドック格付け第3級ですがその実力は5大シャトーに引けを取らないと言われている超有名ワインです。

マルゴー村はメドック地区の中で「もっとも女性らしいワイン」と言われ、メルロ比率が高いことでも知られています。そのことから、今回の締めくくりに選ばれたようです。

ブドウ品種はメルロの他、カベルネ・ソーヴィニョン、プティ・ヴェルドのブレンドで、メルロが半分以上の割合を占めています。

ワインレビュー

色合いは、濃いガーネット。黒系果実、鉛筆、コッペパン、タバコ、皮革、スミレ、ミントなど複雑で豊かな香り。完璧なバランスの液体は濃厚ですが、洗練されエレガント。心地よさでしばらく瞑想してしまう笑 この時間がずっと続くことを願わずにいられないワイン。

点数 4.7

まとめ

「ボルドーを極める会 2nd」いかがだったでしょうか?

庶民の自分ではとてもじゃないけど開けることのできない高級ワインを飲み比べたりできるのは、ワイン会ならではの醍醐味です。

こうした会を通して得られた経験値をこれからの自分主催ワイン会にも活かして、参加者の皆さんに喜んでもらえるワイン会を企画していきたいと思います。